“さんそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三匝22.2%
攅簇22.2%
山荘11.1%
三艘11.1%
山臊11.1%
山𤢖11.1%
酸棗11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
爾迦夷るかいすなわ両翼りょうよくを開張し、うやうやしくくびを垂れて座をはなれ、低く飛揚ひようして疾翔大力を讃嘆さんたんすること三匝さんそうにして、おもむろに座に復し、拝跪はいきしてただ願うらく、疾翔大力、疾翔大力
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
それはこの樹上に群集攅簇さんそうして一面に満開する白花の姿が、宛かもソバすなわち蕎麦の花に似ているから、それでそう名づけられた者に外ならないのである。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「わたくしもあのなかを見てきましたが、どうしてどうして、おそろしい厳重げんじゅう山荘さんそうでございました」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おウ、てめえが伊那丸いなまるの腰について、穴山梅雪あなやまばいせつったという小ざかしい小幡民部というやつだな。こりゃいい首にめぐり会った。山荘さんそうへのみやげにしてやる。覚悟かくごをしろ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その始めにある第一番の右は即ち文鳳の画で、三艘さんそうの舟が、前景を往来して居つて、はるかの水平線に帆掛舟ほかけぶねが一つある。そのほかには山も陸も島も何もない。この趣向が已に面白い。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
しかるに〈古はすなわち鶏を磔す、今はすなわち殺さず、また、正月一日、鶏鳴きて起き、まず庭前において爆竹し、以て山臊さんそう悪鬼をく云々。
王は自分のうちへ帰って、すぐにその怪物を籠と共に焚いてしまったが、せきとしてなんの声もなかった。土地の人はこのたぐいの怪物を山𤢖さんそうと呼んでいるのである。
まずそれを誘導するため、味方の勢を実は少しずつ——黎陽れいよう(河南省逡県東南)鄴都ぎょうと(河北省)酸棗さんそう(河南省)の三方面へ分け、いつわって、袁紹の本陣へ、各所から一挙に働く折をうかがうのです
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)