“両翼”の読み方と例文
旧字:兩翼
読み方割合
りょうよく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつもならば奥のあるじ寝屋ねやの戸はまだ開いている時刻ではないが、母屋も客間も、清掃されているばかりでなく、長屋門の両翼りょうよくの扉はいっぱいに開かれていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
爾迦夷るかいすなわ両翼りょうよくを開張し、うやうやしくくびを垂れて座をはなれ、低く飛揚ひようして疾翔大力を讃嘆さんたんすること三匝さんそうにして、おもむろに座に復し、拝跪はいきしてただ願うらく、疾翔大力、疾翔大力
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そして両翼りょうよく嚮導きょうどうによって整頓せいとんを正され終わると、そのあとはかべのように動かなくなった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)