両翼りょうよく)” の例文
旧字:兩翼
いつもならば奥のあるじ寝屋ねやの戸はまだ開いている時刻ではないが、母屋も客間も、清掃されているばかりでなく、長屋門の両翼りょうよくの扉はいっぱいに開かれていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
爾迦夷るかいすなわ両翼りょうよくを開張し、うやうやしくくびを垂れて座をはなれ、低く飛揚ひようして疾翔大力を讃嘆さんたんすること三匝さんそうにして、おもむろに座に復し、拝跪はいきしてただ願うらく、疾翔大力、疾翔大力
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そして両翼りょうよく嚮導きょうどうによって整頓せいとんを正され終わると、そのあとはかべのように動かなくなった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
爾迦夷るかいすなわ両翼りょうよくを開張し、うやうやしくくびを垂れて座をはなれ、低く飛揚ひようして疾翔大力を讃嘆さんたんすること三匝さんそうにして、おもむろに座に復し、拝跪はいきしてただ願うらく、疾翔大力、疾翔大力
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
爾迦夷すなわ両翼りょうよくを開張し、うやうやしくくびを垂れて座をはなれ、低く飛揚ひようして疾翔大力を讃嘆さんたんすること三匝さんそうにして、おもむろに座に復し、拝跪はいきして願うらく疾翔大力、疾翔大力、ただ我ためにこれを説き給え。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)