“やまわろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山童60.0%
山𤢖40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからずっと後の天明てんめい年間に書かれた橘南渓なんけいの「西遊記」にも、九州の深山には山童やまわろというものが棲んでいるの、山女やまおんなというものを射殺したという記事が見えるから、その昔の文禄年代には
馬妖記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
もし山𤢖やまわろか。」と、市郎は咄嗟とっさに思い付いた。で、その正体を見定める為に、たもとから燐寸まっち把出とりだして、慌てて二三本った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
那智ごとき不便の地に久しく独居すると見聞が至って狭く山𤢖やまわろごときものとなるがそれと同時に考察の力が鋭くなりしたがって従来他から聴いたり書で読んだりせなんだ問題を
の白きをんで散歩する市郎のところへ、の七兵衛老爺おやじが駈けて来て、大きな眼と口とをしきりに働かせながら、山𤢖やまわろの一件を注進したのである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
山𤢖やまわろなるものは、何が故に執念深く自分等に祟るのか、市郎は殆ど判断にくるしんだ。が、彼は不図ふとこんな事を思いうかべた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)