“さんどう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
桟道64.7%
賛同11.8%
参道5.9%
山道5.9%
三道5.9%
山童5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
滅多めったな穴へ這入はいるとまた腰きり水につかる所か、でなければ、例のさかさの桟道さんどうへ出そうで容易に踏み込めない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
友の思想と自分の思想とはつねほとんど同じで、其の一方の感ずることはやがまた他方たほうひとしく感ずる處であるが、いま場合ばあひのみは、私はたゞち賛同さんどうの意をひやうすることが出來なかツた。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
ただ、なんでもかでも、早くかえり着くことにあせった燕作は、やくそくの道をふまず、さわをひだりにまわって、八ちょう参道さんどうへ半分でぬけられる近道をいそぎだした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
試合場しあいじょう城戸きどから、八ちょう参道さんどうとよぶひろ平坦へいたんさかをかけおりてゆくうちに、燕作の小粒こつぶなからだはみるみるうちにされて、とてもこれは、比較ひかくにはならないと思われるほど
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこには島原から普賢ふけんのぼ樵夫道きこりみちに過ぎぬ旧山道さんどうが通じていてここを一里半上れば普賢の絶頂に出られるのである。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
この自動車道は雲仙で一番見事な道路で野岳の山脚さんきゃくを大廻りするため、勾配もカーヴも緩慢かんまんでドライヴには持って来いであるが、その代り旧山道さんどうなら三里に足らぬところを六里も迂廻うかいするのであった。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
「長野、観心寺、中津原口、三道さんどうともにうごいていますし、遠くの東条、石川の空にまで、黄塵こうじんが立ち舞っているなど、ただごとではありません」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また熊本県下の葦北郡辺りにては、河童と山童さんどうとは同種にして、春の彼岸より秋の彼岸までは川に入って河童となり、秋の彼岸より春の彼岸までは山に入って山童となると信じておる。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)