“攅簇”の読み方と例文
読み方割合
さんそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鍋冠山などが攅簇さんそうして、山の深さの幾許あるか知れない様を見せているのだが、これらの山影も今日は半ば以上雲に包まれて見えない。
木曽御嶽の両面 (新字新仮名) / 吉江喬松(著)
それはこの樹上に群集攅簇さんそうして一面に満開する白花の姿が、宛かもソバすなわち蕎麦の花に似ているから、それでそう名づけられた者に外ならないのである。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
緑葉が枝に対生し五、六月の候枝梢の傘房状をなして多数の五雄蕊小白花をあつめ開き、その時分に山野へ行くとそこここでこれに出会いその攅簇さんそうせる白花がよく眼に着く。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)