“三界流転”の読み方と例文
読み方割合
さんがいるてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三界流転（さんがいるてん）のうち、離れ難きぞ恩愛の絆（きずな）なる——といったような、子を持った親でなければわからない感情のために、お雪ちゃんが泣きました。
大菩薩峠：26 めいろの巻 (新字新仮名) ／ 中里介山(著)
これらの点をよくよく考えきたらば、霊魂不滅はもちろん、仏教のいわゆる三界流転（さんがいるてん）、六道輪廻（ろくどうりんね）ですらも、いくぶんか分かるようになりましょう。
通俗講義　霊魂不滅論 (新字新仮名) ／ 井上円了(著)
三界流転（さんがいるてん）のうち、離れ難きは恩愛の道じゃ。六祖は石臼を引きずって歩いたが、生きとし生ける者の、恩愛に引きずられて歩かぬというはない
大菩薩峠：21 無明の巻 (新字新仮名) ／ 中里介山(著)