“飛領”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とびりょう66.7%
とびりやう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど、敵の本城、稲葉山から遠い飛領とびりょうなどは斬り取りできても、さて一水いっすいを隔てた斎藤家の本領は、さすがにがんとしたところがある。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
足利家の飛領とびりょう篠村しのむらとここは遠くない。両家の姻戚いんせき関係が生じたわけもわかるし、尊氏に公卿の血がながれていたことにもためらいなくうなずかれる。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
横濱に掃部山かもんやまといふ——野毛山、紅葉山のつづきですがね、その掃部山は幕末の頃、彦根藩の飛領とびりやうで、明治になつても井伊家の地所だつたんでせう。その高い所に井伊掃部頭の銅像が立つたんです。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)