“下間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しもつま50.0%
しもづま50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ね、貢さん、阿母さんや此の脊中せなか桃枝もヽえたよりにするのはお前一人ひとりだよ。阿父おとうさんはあんなかただからうちの事なんかかまつて下さら無い。此の下間しもつまうちを興すもつぶすもお前の量見ひとつに在る。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
枕元には、下間しもづまなにがしといふ信徒が見舞に持つてきた吉野の櫻が竹花生に揷してあつた。それとやはり一信徒が見舞にくれた鶯籠があつたが、その鶯は今朝放してやつたので、籠は空になつてゐた。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)