下間しもづま)” の例文
枕元には、下間しもづまなにがしといふ信徒が見舞に持つてきた吉野の櫻が竹花生に揷してあつた。それとやはり一信徒が見舞にくれた鶯籠があつたが、その鶯は今朝放してやつたので、籠は空になつてゐた。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)