“結願”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けちがん77.8%
けちぐわん22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちとお答えに窮しますな。……いや何、かもうまい。じつは主人高氏には、何やら結願けちがんのあるらしくて、それのかなうまでは、門松を
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかもそれを実行した迷信とも妄想もうそうともたとえようのない、狂気じみた結願けちがんがなんの苦もなくばらばらにくずれてしまって
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
けれどその祭事や讀經に徴せられてゐる雜役たちが病み仆れたり、結願けちぐわんの日の神饌や供物を奪つて逃亡したりしてしまつてゐる。主上もまた九月一日に持明院へ御祈願にお出ましになつてをられる。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
結願けちぐわんのゆふべの雨に花ぞ黒き五尺こちたき髪かるうなりぬ
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)