結願けちぐわん)” の例文
けれどその祭事や讀經に徴せられてゐる雜役たちが病み仆れたり、結願けちぐわんの日の神饌や供物を奪つて逃亡したりしてしまつてゐる。主上もまた九月一日に持明院へ御祈願にお出ましになつてをられる。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
結願けちぐわんのゆふべの雨に花ぞ黒き五尺こちたき髪かるうなりぬ
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)