“渡船銭”の読み方と例文
読み方割合
わたしせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうか、高い渡船銭わたしせんだな」といいながら、八人前三十二銭渡して岸にあがると、岸上の立札にはあきらかに一人前一銭ずつと書いてある。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
十里四方には人らしい者もないように、船をもやった大木の松の幹に立札たてふだして、渡船銭わたしせん三文とある。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)