トップ
>
回復
>
とりかへ
ふりがな文庫
“
回復
(
とりかへ
)” の例文
其日、丑松は学校から帰ると直に蓮華寺を出て、
平素
(
ふだん
)
の勇気を
回復
(
とりかへ
)
す積りで、何処へ行くといふ
目的
(
めあて
)
も無しに歩いた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
男は
吻
(
ほつ
)
と息をついた。そして謹んで電話をかけて石炭を催促した。石炭と
女房
(
かない
)
と——
双方
(
どちら
)
とも
回復
(
とりかへ
)
したやうな嬉しさを感じたのは、それから
物
(
もの
)
の十分も経つてからだつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
斯う叔父さんは言つて居たが、しかし急激な動揺——新婚の為に起つて来た——が次第に沈まり、張詰めた気も緩むにつれて、お節は
平素
(
いつも
)
の調子を
回復
(
とりかへ
)
した。
矢張
(
やつぱり
)
お節はお節であつた。
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
回
常用漢字
小2
部首:⼞
6画
復
常用漢字
小5
部首:⼻
12画
“回”で始まる語句
回
回向
回向院
回想
回々
回転
回顧
回々教
回生剤
回教寺院