くわい)” の例文
んなことで一かう要領えうりやうず、山頂さんてうはうでは、わづかに埴輪はにわ破片はへん雲珠うず鞆等ともなど)を見出みいだしたのみ、それで大發掘だいはつくつだいくわいをはつた。
仕方しかたがないから、なほ三四くわい書面しよめん徃復わうふくかさねてたが、結果けつくわはいつもおなことで、版行はんかうしたやういづ御面會ごめんくわいせつかへしてだけであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
大約おほよそ三百ヤードばかり距離きよりを四くわい往復わうふくするのであるが優勝者チヤンピオンには乘組のりくみ貴婦人連レデイれんからうるはしき贈物おくりものがあるとのことで、英人エイじん佛人フツじん獨逸人ドイツじん其他そのほか伊太利イタリー瑞西スイツツル
あひだかれ卯平うへいとはたゞくわいつたのみである。卯平うへいはおしなが三年目ねんめぼんにふいとてふいとつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
(四四)七十(四五)仲尼ちうぢひと顏淵がんえん(四六)すすめ、がくこのむとす。しかれども(四七)くわい屡〻しばしばむなしく、糟糠さうかうにだもかず、しかうしてつひ(四八)蚤夭さうえうせり。
そして、一月に七八くわいが二三くわいになり、やがて一行くか行かないかになると、練習れんしふ足でうでにぶくなつて來た。百五十てんがせいぜい百てんといふところにさがつた。興味けうみがへつた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
定め此婚姻こんいんさまたげんとたくみ奸計かんけいに當りつひにお光が汚名をめいかうむ赤繩せきじようたえたる所より白刄しらはふるつてかん白洲しらす砂石しやせきつかむてふいと爽快さうくわいなる物語はまたくわいを次ぎ章を改め漸次々々に説分くべし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「——臨時運転特別車りんじうんてんとくべつしやたゞ試用しよう——一くわいかぎり……」
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
火星くわせいでは一日に二くわい 食物しよくもつ市民しみんくばります
だいくわい
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其後そののちまたくわい此所こゝつたが、格別かくべつものなかつた。發掘はつくつはそれりであるが、表面採集ひやうめんさいしふにはそれからも度々たび/″\つた。
これならばむかふでとほり四五くわいかよつたところが、さして困難こんなんでもないとおもつて、くつ穿かうとすると、今度こんどくつそこ何時いつにかやぶれてゐることいた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
前檣ぜんしやう後檣こうしやうとのあひだを四五くわい往復わうふくするうちその惡感あくかん次第しだい/\にうすらいでたので、最早もはや船室ケビンかへつて睡眠すいみんせんと、あゆあしいま昇降口しようかうぐちを一だんくだつたときわたくし不意ふいに一しゆ異樣ゐやうひゞきいた。
それはたしか去年きよねん春頃はるごろ池谷いけのやしんらううちでのことで、前日ぜんじつ晝頃ひるごろはじめて翌日よくじつ夕方過ゆふがたすぎまで八圈戰けんせんを五くわいぐらゐかへしたやうにおもふが、をはりにはあたま朦朧もうろうとしてからだはぐたぐたになつてしまつた。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
たゞ試用しようくわいかぎり。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
だいくわい
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「もう大丈夫だいぢやうぶでせう。頓服とんぷくを一くわいげますから今夜こんやんで御覽ごらんなさい。多分たぶんられるだらうとおもひます」とつて醫者いしやかへつた。小六ころくはすぐ其後そのあとつてつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
だいくわい
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)