“春頃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はるごろ66.7%
はるころ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはたしか去年きよねん春頃はるごろ池谷いけのやしんらううちでのことで、前日ぜんじつ晝頃ひるごろはじめて翌日よくじつ夕方過ゆふがたすぎまで八圈戰けんせんを五くわいぐらゐかへしたやうにおもふが、をはりにはあたま朦朧もうろうとしてからだはぐたぐたになつてしまつた。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
その夕月ゆうづきひかりしたに、おのがあわかげみながら、言葉ことばのあやも面白おもしろおかしく、いつおどりつ来懸きかかったのは、この春頃はるごろから江戸中えどじゅうを、くまなくあるまわっている飴売土平あめうりどへい。まだ三十にはならないであろう。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
和田英作畫伯ぐわはくとは一昨年おとゝし春頃はるころしよ球突塲たまつきばはじめて御面識ごめんしきた。そして、一時はやつぱり近しよんでをられた小宮先生をまじへて、三ともゑ合戰がつせんまじへたものだつた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)