トップ
>
回
>
まは
ふりがな文庫
“
回
(
まは
)” の例文
今
(
いま
)
裏
(
うら
)
へ
回
(
まは
)
つて
見
(
み
)
たら、
此
(
この
)
文庫
(
ぶんこ
)
が
落
(
お
)
ちてゐて、
中
(
なか
)
に
這入
(
はい
)
つてゐた
手紙
(
てがみ
)
なんぞが、
無茶苦茶
(
むちやくちや
)
に
放
(
はふ
)
り
出
(
だ
)
してあつた。
御負
(
おまけ
)
に
御馳走
(
ごちそう
)
迄
(
まで
)
置
(
お
)
いて
行
(
い
)
つた
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
男
(
をとこ
)
は、
女
(
をんな
)
の
魂
(
たましひ
)
が
時鳥
(
ほとゝぎす
)
に
成
(
な
)
つた
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
て、
白
(
しろ
)
い
毛布
(
けつと
)
で
包
(
つゝ
)
んで
取
(
と
)
らうと
血眼
(
ちまなこ
)
で
追駆
(
おつか
)
け
回
(
まは
)
さう……
寐惚面
(
ねぼけづら
)
見
(
み
)
るやうだ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
少しも買ず
慢々
(
ぶら/\
)
と下谷邊まで
回
(
まは
)
りし處長者町へ來りし時は終に日も
暮
(
くれ
)
しにより道に
迷
(
まよ
)
つて馬喰町へ
歸
(
かへ
)
る
方角
(
はうがく
)
を失ひ
種々
(
いろ/\
)
聞ても一向に道は知ず
途方
(
とはう
)
に
昏
(
くれ
)
しゆゑ長八は番屋を頼み
日雇
(
ひよう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
木造
(
もくぞう
)
の廊下を
回
(
まは
)
つて、
部屋
(
へや
)
へ這入ると、早く
来
(
き
)
たものは、もう
塊
(
かた
)
まつてゐる。其
塊
(
かたま
)
りが大きいのと
小
(
ちい
)
さいのと
合
(
あは
)
せて三つ程ある。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
拵
(
こし
)
らへるには毎日々々時を
違
(
たが
)
へず其所を
回
(
まは
)
れば今何やが來たから
最
(
もう
)
何時成んと家々にて其商人を
當
(
あて
)
にするやうになり
然
(
さ
)
すれば商ひも
必
(
かな
)
らず
殖
(
ふえ
)
るものゆゑ
御前
(
おまへ
)
も町内は申に及ばず
裏々
(
うら/\
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
それが
一色
(
いつしき
)
になつて
回
(
まは
)
る。
白
(
しろ
)
い棺は奇麗な
風車
(
かざぐるま
)
を
断間
(
たえま
)
なく
揺
(
うご
)
かして、三四郎の横を通り越した。三四郎は
美
(
うつ
)
くしい
葬
(
とむらひ
)
だと思つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
違えず
回
(
まは
)
るが
肝要
(
かんえう
)
なり今も云通り爰の處の川柳點にて「日々の
時計
(
とけい
)
になるや
小商人
(
こあきんど
)
」と
吟
(
ぎん
)
じられしと云ば長八は感心して成程よく
會得
(
わかり
)
しとて長兵衞の
咄
(
はなし
)
の通り
翌日
(
あす
)
の朝も
刻限
(
こくげん
)
を
極
(
きめ
)
て籠を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
年
(
とし
)
が
行
(
い
)
かない
爲
(
ため
)
か、
舌
(
した
)
が
能
(
よ
)
く
回
(
まは
)
らないので、
抗辯
(
かうべん
)
のしやうが
如何
(
いか
)
にも
億劫
(
おくくふ
)
で
手間
(
てま
)
が
掛
(
か
)
かつた。
宗助
(
そうすけ
)
は
其所
(
そこ
)
を
特
(
とく
)
に
面白
(
おもしろ
)
く
思
(
おも
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
宗助
(
そうすけ
)
はそれが
氣
(
き
)
にかゝるので、
歸
(
かへ
)
りにわざ/\
安井
(
やすゐ
)
の
下宿
(
げしゆく
)
へ
回
(
まは
)
つて
見
(
み
)
た。
安井
(
やすゐ
)
の
居
(
ゐ
)
る
所
(
ところ
)
は
樹
(
き
)
と
水
(
みづ
)
の
多
(
おほ
)
い
加茂
(
かも
)
の
社
(
やしろ
)
の
傍
(
そば
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
代助は
顔
(
かほ
)
をしかめて
店
(
みせ
)
を
出
(
で
)
た。
紙包
(
かみゞつみ
)
を
腋
(
わき
)
の
下
(
した
)
に
抱
(
かゝ
)
へた儘、銀座の
外
(
はづ
)
れ迄
遣
(
や
)
つて
来
(
き
)
て、
其所
(
そこ
)
から
大根河岸
(
だいこんがし
)
を
回
(
まは
)
つて、
鍛冶橋
(
かじばし
)
を丸の
内
(
うち
)
へ
志
(
こゝろざ
)
した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
原口さんは開会の前日検分の為
一寸
(
ちよつと
)
来
(
き
)
た。腰掛に腰を卸して、
久
(
ひさ
)
しい
間
(
あひだ
)
烟管
(
パイプ
)
を啣へて眺めてゐた。やがて、ぬつと立つて、場内を一順丁寧に
回
(
まは
)
つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
けれども今の自分から三四年前の自分を回顧して見ると、慥かに、自己の道念を誇張して、得意に使ひ
回
(
まは
)
してゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
三千代の
眼
(
ま
)
のあたり、苦しんでゐるのは経済問題であつた。平岡が自力で給し得る丈の生活費を勝手の方へ
回
(
まは
)
さない事は、三千代の口吻で
慥
(
たしか
)
であつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
回
常用漢字
小2
部首:⼞
6画
“回”を含む語句
迂回
回想
回復
回々
回顧
回転
一回
今回
数回
回向院
挽回
旋回
奪回
幾回
回々教
二回
回教
回護
思回
回向
...