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回
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かへ
ふりがな文庫
“
回
(
かへ
)” の例文
山を下つて新市街を過ぐる時、アカシヤ並木の若葉が持つ柔かな鮮緑を車上より幾たびも
頭
(
かうべ
)
を
回
(
かへ
)
しつつ歎賞した。
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「は?」彼は覚えず身を
回
(
かへ
)
して、
丁
(
ちよう
)
と立てたる鉄鞭に
仗
(
よ
)
り、こは
是
(
これ
)
白日の夢か、
空華
(
くうげ
)
の形か、正体見んと為れど、酔眼の
空
(
むなし
)
く張るのみにて、
益
(
ますま
)
す
霽
(
は
)
れざるは
疑
(
うたがひ
)
なり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「
絶頂新秋生夜涼
(
ぜつちやうのしんしうやりやうをしやうず
)
。
鶴翻松露滴衣裳
(
つるはひるがへつてしようろいしやうにしたたる
)
。
前峯月照一江水
(
ぜんぽうつきはてるいつかうのみづ
)
。
僧在翠微開竹房
(
そうはすゐびにあつてちくばうをひらく
)
。」題し
畢
(
をは
)
つて
後
(
のち
)
行く事数十里、途上
一江水
(
いつかうすゐ
)
は
半江水
(
はんかうすゐ
)
に
若
(
し
)
かざるを覚り、
直
(
ただち
)
に題詩の処に
回
(
かへ
)
れば
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
今朝、漁師急馳して海に出で、
村媼
(
そんあう
)
囂々
(
がう/\
)
として漁獲を論ず。
午
(
ひる
)
を過ぐる頃、先づ
回
(
かへ
)
るの船は吉報を
齎
(
もた
)
らし来る。之に次ぐものは鰹魚を積んで帰り、村中の老弱海浜に
鳩
(
あつ
)
まる。
客居偶録
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
狂妄
(
きやうまう
)
ほとんど桓玄司馬倫の
為
(
ゐ
)
に類す、
宜
(
うべ
)
なるかな
踵
(
くびす
)
を
回
(
かへ
)
さずして
誅
(
ちゆう
)
に伏するや
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
「何遊ばすツ」振り
回
(
かへ
)
りたる梅子の
面
(
かほ
)
は憤怒の色に燃えぬ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
と丁寧にお辞儀をして、別れ際に
後
(
あと
)
をふり
回
(
かへ
)
つて
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
彼等は幕の開かぬ芝居に会へる想して、
余
(
あまり
)
に落着の
蛇尾
(
だび
)
振はざるを悔みて、はや
忙々
(
いそがはし
)
き
踵
(
きびす
)
を
回
(
かへ
)
すも多かりけれど、又
見栄
(
みばえ
)
あるこの場の模様に
名残
(
なごり
)
を惜みつつ去り
敢
(
あ
)
へぬもありけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
漸
(
やうや
)
く刀を
捥放
(
もぎはな
)
せば、宮は
忽
(
たちま
)
ち身を
回
(
かへ
)
して、
輾
(
こ
)
けつ
転
(
ころ
)
びつ座敷の外に
脱
(
のが
)
れ出づるを
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
回
常用漢字
小2
部首:⼞
6画
“回”を含む語句
迂回
回想
回復
回々
回顧
回転
一回
今回
数回
回向院
挽回
旋回
奪回
幾回
回々教
二回
回教
回護
思回
回向
...