“こうはく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黄白39.5%
紅白34.9%
厚薄9.3%
洽博4.7%
侯伯2.3%
厚伯2.3%
宏博2.3%
庚伯2.3%
項伯2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
華族と云い貴顕(きけん)と云い豪商と云うものは門閥(もんばつ)の油、権勢(けんせい)の油、黄白(こうはく)の油をもって一世を逆(さか)しまに廻転せんと欲するものである。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今年(ことし)みたいに、紅白(こうはく)の花(はな)がたんと咲(さ)いた歳(とし)は無(な)い。野(の)は一面(いちめん)に眼(め)が覚(さ)めるやうな色(いろ)だ。どこへ行(い)つても垣根(かきね)の上(うへ)に主(しゆ)の御血潮(おんちしほ)は煌々(ぴかぴか)してゐる。
ただし幸いなることには、小鳥に対する先生の好意には、著しい厚薄(こうはく)がある。その愛憎には若干の偏頗(へんぱ)がある。カワセミという奴ばかりは、実際困るのだといっている。
静軒は滑稽諧謔(こっけいかいぎゃく)の才あるに任せ動(やや)もすれば好んで淫猥(いんわい)の文字を弄(もてあそ)んだが、しかしその論文には学識頗(すこぶる)洽博(こうはく)なるを知らしむるもの鮮(すくな)からず、またその詩賦には風韻極めて誦(しょう)すべきものが多い。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
五本骨の扇(おうぎ)、三百の侯伯(こうはく)をガッシとおさえ、三つ葉葵(ばあおい)の金紋六十余州に輝いた、八代吉宗といえば徳川もさかりの絶頂です。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
津山宗伯、名は義篤(よしあつ)、初厚伯(こうはく)と称した。宝暦五年の生である。幕府の医官山崎宗運に師事し、宗字を贈られて宗伯と改めたと云ふ。按ずるに宗運は宗円ではなからうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
毎日々々諸方を案内しつつ互に宏博(こうはく)なる知見を交換したのは、あたかも籠(かご)の禽(とり)のように意気銷沈していた当時の二葉亭の憂悶不快を紛らす慰藉(いしゃ)となったらしかった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
同じ干支(えと)に生れた同年の者が交際するには干支の兄、干支の弟という意味で庚兄(こうけい)庚弟(こうてい)と呼びあい、その子や甥などは干支の伯(おじ)さんという意見(いみ)で、それを庚伯(こうはく)と呼ぶの風習があった。
水莽草 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「わははは、何を戸惑うて。——これ両人、きょうは古(いにしえ)の鴻門(こうもん)の会ではないぞ。いずくんぞ項荘(こうそう)、項伯(こうはく)を用いんや、である。のう劉皇叔(りゅうこうしゅく)」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)