“洽博”の読み方と例文
読み方割合
こうはく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これら座右の乱帙中らんちつちゅうに風俗画報社の明治三十一年に刊行した『新撰東京名所図会めいしょずえ』なるものがあるが、この書はその考証の洽博こうはくにして記事もまた忠実なること
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
静軒は滑稽諧謔こっけいかいぎゃくの才あるに任せややもすれば好んで淫猥いんわいの文字をもてあそんだが、しかしその論文には学識すこぶる洽博こうはくなるを知らしむるものすくなからず、またその詩賦には風韻極めてしょうすべきものが多い。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)