“かねこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金子50.0%
周子30.0%
鏡子10.0%
兼子10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万来舎では今の金子かねこ子爵、その他相馬永胤そうまながたね目賀田めがた男爵、鳩山和夫はとやまかずお等が法律を講ずるので、保も聴いた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「そして、あんた、周子かねこさんの代りに当分此処に仕事に来て貰ふんですね。」と杉田が云つた。
F村での春 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
鏡子かねこつれは文榮堂書肆の主人の畑尾はたをと、鏡子の良人をつとしづかの甥で、鏡子よりは五つ六つ年下の荒木英也ひでやと云ふ文学士とである。畑尾は何かを聞いた英也に
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
此方こちらへ来ては山北とか、国府津とか、停車する度に呼ばれるのを聞いても、疲労し切つた身体からだを持つた鏡子かねこの鈍い神経には格別の感じも与へなかつたのであつたが
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「そうです。若い婦人、ふた兼子かねこという名前らしいです。弾丸のあたったのは、矢張り心臓の真上です」
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)