“歩一歩”の読み方と例文
読み方割合
ほいっぽ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たけなす茅萱ちがやなかばから、およ一抱ひとかかえずつ、さっくと切れて、なびき伏して、隠れた土が歩一歩ほいっぽ飛々とびとびあらわれて、五尺三尺一尺ずつ、前途ゆくてかれを導くのである。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夜のうちに太陽は亜細亜を過ぎ太平洋を過ぎ歩一歩ほいっぽに力を減ずること無くしてかえってたけく激しくなった。
暗黒星 (新字新仮名) / シモン・ニューコム(著)
地の理はく聞いてまいりましたから、岐路わかれみちに迷いもせず、足元を見ては歩一歩ほいっぽ山深く入ってまいりますると、大樹だいじゅの蔭からのっそりと大熊が現われ出でました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)