“なくこゑ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鳴音40.0%
啼声20.0%
啼聲20.0%
泣聲20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人にはかに籠を作らせ心をつくしてやしなひ、やゝ長じて鳴音なくこゑからすことならず、我が近隣きんりんなれば朝夕これをたり。
雪吹ふゞき其日のくれやみ次日つぎのひ晴天せいてんなりければ近村きんそんの者四五人此所をとほりかゝりしに、かの死骸しがい雪吹ふゞきうづめられて見えざれども赤子あかご啼声なくこゑを雪の中にきゝければ
くろが、またしきりに元二げんじむつんで、ニヤゴー、とひる附添つきそひあるいて、啼聲なくこゑあいくるしくいて𢌞まはる。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
知ろしめされ賜うて後水尾帝ごみづをてい御製ぎよせいに「あはれさよ夜半よは捨子すてごなきやむは母にそへゆめや見つらん」とは夜更よふけ外面そともの方に赤子あかご泣聲なくこゑの聞えしは捨子にやあらんと最とあはれに聞えたりしが兎角するうちに彼泣聲なきごゑの止たりしかば如何せしやらんと思ひぬるうち又もや泣出しけるほどさていましば泣止なきやみしは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)