“啼聲”のいろいろな読み方と例文
新字:啼声
読み方割合
なきごゑ50.0%
なくこゑ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戸をあけてうちへ入らうとすると、闇の中から、あはれな細い啼聲なきごゑを立てゝ、雨にビシヨ/\濡れた飼猫の三毛がしきり人可懷ひとなつかしさうにからまつて來る。
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
くろが、またしきりに元二げんじむつんで、ニヤゴー、とひる附添つきそひあるいて、啼聲なくこゑあいくるしくいて𢌞まはる。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)