“啼泣”の読み方と例文
読み方割合
ていきゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしどんなに啼き騒いでも、私が居る限りは、古畑の家から誰も取りに出て来ないのだ。小鳥はむなしく啼泣ていきゅうしているのみである。
庭の眺め (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
先頃さきごろ祖母様を新築の一室にうつしまつらんとせしとき祖母様三日も四日も啼泣ていきゅうし給ひしなど御考被下くだされ候はば、小生がにわかに答ふること出来ざる所以ゆえんも御解得なされ候ならんと存候。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
予ヲテ外人ト啼泣ていきゅうシテマズ。留ルコト三日ニシテ乃チ発ス。八月登米県ニ赴任ス。一家東西相隔ツルコト二千余里。汝今茲こんじ庚午六月二十五日ヲ以テしょうス。ハ八月十四日ヲ以テ至ル。嗟乎ああ
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)