“泣止”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なきや75.0%
なきやみ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きゃんきゃんきゃん、クイッ、キュウ、きゃんきゃんきゃん、と断々きれぎれに、声が細って泣止なきやまない。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お繁はまた母に抱かれたまま泣出して、乳を宛行あてがわれても、ゆすられても、泣止なきやまなかった。お雪は持余もてあました。仕方なしにお繁をおぶって、窓の側でったり坐ったりした。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
知ろしめされ賜うて後水尾帝ごみづをてい御製ぎよせいに「あはれさよ夜半よは捨子すてごなきやむは母にそへゆめや見つらん」とは夜更よふけ外面そともの方に赤子あかご泣聲なくこゑの聞えしは捨子にやあらんと最とあはれに聞えたりしが兎角するうちに彼泣聲なきごゑの止たりしかば如何せしやらんと思ひぬるうち又もや泣出しけるほどさていましば泣止なきやみしは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)