“シラブル”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
綴音40.0%
音節20.0%
20.0%
音符20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きまつた綴音シラブルも脚韻も顧慮しないかはりにしきりに頭韻法を繰返す。氏はみづか未来派フユチユリストの天才であると公言し、古臭い詩風の破壊を敢てした事を光栄とすると言つて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
何故か sechゼッヒ(短剣)と云うと狼狽ろうばいの色が現われて、しかも、短剣の刻印ゼッヒ・シュテムペルと、頭韻アリテレーションを響かせて一つの音節シラブルにして云うところを
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
つまり、一つの長い音節シラブルが、量において二つの短い音節シラブルに等しいというのが原則で、それに、頭韻アリテレーション尾韻エンドライム強音アクセントなどを按配した抑揚格アイアムバスを作って、詩形に音楽的旋律を生んでいくのです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
シラブルと、発音と、意味の、きはだつて孤立した三つのものゝ重なりの単純な効果のめざましさに、谷村は心を奪はれた。
彼は電話の鈴を鳴したり、電話を聞く真似をしたりして苦心の結果、二度程聞いた同じ言葉から、Pという頭文字のついた二音符シラブルの旅館の名を捜出そうと思った。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)