“こゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
25.0%
児湯8.3%
小湯8.3%
木揺8.3%
8.3%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日頃人に向ひて『文芸倶楽部』はわれを戴きて主筆とせしよりたちまち発行部数三、四万をこゆるに至れりと誇顔ほこりがおに語るを常としき。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
中ニ妻孥さいどたずさゆル者アリ。コレヨリ先朝廷高崎藩ニ命ジテ仮ニ石巻いしのまきヲ鎮セシム。今ソノ帰ルヤ、乃チ知ル知事山中氏任ニのぞミ交代既ニおわリシヲ。高嶺ヲ左方ニ望ム。コレヲこゆレバすなわち猪代湖いなわしろこナリ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
玉紐落と書いて、この社ではそれをふなと読み、鮒を神様の親類というようになったのは、そういう理由からであるといっております。(笠狭大略記。宮崎県児湯こゆ郡下穂北村妻)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
これも山の神が自分より高くなろうとする者をにくんで、急いでその杵をもってたたき伏せるように、こういう珍しい呪文じゅもんを唱えたものかと思います。(塵袋七。宮崎県児湯こゆ郡都農村)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
此湯疝ある人浴してよく治すといへり。〔此辺温泉おほし。小湯こゆといふあり。小瘡せうさうによし。たんぐわの湯といふあり。性熱なり。小瘡をうれふるもの小湯に入まさに治んとするとき此湯にいる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
するとやがて、がさッとかそけき木揺こゆらぎがしたようだった。天地はせきとし、およそ鳥けもの、地虫の類までが一瞬、しいんとひそまった感じである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こゆ姫向日葵ひめひまわりのそよぎをり
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
生きこゆるかとあやしまる。