“こまや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
90.2%
3.3%
3.3%
複雑1.6%
駒屋1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
瀧口が顏愈〻やつれ、頬肉は目立つまでに落ちて眉のみ秀で、凄きほど色蒼白あをみてこまやかなる雙の鬢のみぞ、愈〻其のつやを増しける。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
透間にし入る日の光は、風に動かぬ粉にも似て、人々の袖に灰を置くよう、身動みじろぎにも払われず、物蔭にも消えず、こまやかに濃く引包ひッつつまれたかのおもいがして、手足も顔も同じ色の、蝋にも石にもかたまるか
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
軽くこまやかに雪が降っているのであろう。
あめんちあ (新字新仮名) / 富ノ沢麟太郎(著)
「お訊ねしたのが愚かでした。終始何ものかへ、めていたあなたのお耳には、あの一曲のうちにかなでられた複雑こまやかな音の種々いろいろも、恐らくお聴き分けはなかったかも知れませぬ」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昔から代々うち続いた旧家きゅうかが軒をならべた、静かな一角でございまして、ご商売屋さんと申しますれば、三河屋みかわやさんとか、駒屋こまやさん、さては、井筒屋いづつやさんというような、表看板はごく、ひっそりと
両面競牡丹 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)