“渟代”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぬしろ50.0%
ヌシロ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして今の山本郡の地は、『延喜式』時代にはなお夷地に没して、いまだ一郡をなするに至らず、阿倍比羅夫遠征のころの渟代ぬしろ郡のあった場所なのだ。
春雪の出羽路の三日 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
秋田・渟代ぬしろ(能代)の辺はすでに、斉明天皇朝に阿倍比羅夫の遠征によって郡が置かれ、当時津軽の辺にまで、内地化したる熟蝦夷にぎえみしがいたほどであった。
春雪の出羽路の三日 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
斉明天皇の御代、コシの国司、阿倍比羅夫出羽方面の蝦夷地を経略して齶田アキタ(今の秋田)渟代ヌシロ(今の能代)津軽に到り、遂に北海道に及ぶ。これ津軽の名の初見なり。
津軽 (新字旧仮名) / 太宰治(著)