おこ)” の例文
ほて、お母はん一遍本人をおこしやす、私からよう言うて聴かすさかい、いうておくれやすので、それで今日あの子もちょっと屋形やかたへいとります。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
金は何としておこす、三之助を貰ひにやろかとあれば、ほんにそれで御座んす、常日つねさへあるに大晦日といふては私の身にすきはあるまじ、道の遠きに可憐かわいさうなれど三ちやんを頼みます
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
田舎へ往ってからも二、三度手紙を出して、今、悪い風邪が流行っているが、変りはないかとたずねておこしたりしたが無論何とも言って来なかった。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
かねなんとしておこす、三すけもらひにやろかとあれば、ほんにれで御座ござんす、常日つねさへあるに大晦日おほみそかといふてはわたしすきはあるまじ、みちとほきに可憐かわいさうなれど三ちやんをたのみます
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
といって、彼女は奥に立って往き、三、四本の、女にあてて来ている封書を、私からおこしたのと一緒に持って出てきた。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
金は何としておこす、三之助を貰ひにやろかとあれば、ほんに夫れで御座んす、常日つねさへあるに大晦日といふては私の身に隙はあるまじ、道の遠きに可憐さうなれど、三ちやんを頼みます
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)