トップ
>
矢尻
>
やじり
ふりがな文庫
“
矢尻
(
やじり
)” の例文
彼に出会った人は、彼が弓と骨の
矢尻
(
やじり
)
をつけた沢山の矢を持ち、お父さんが狩に使っていた大きな
鎗
(
やり
)
を、小さな背中に背負っているのに気がつきました。
負けない少年
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
後で調べて見ると、鷹の羽を
矧
(
は
)
いだ
箆深
(
のぶか
)
の
眞矢
(
ほんや
)
で、白磨き二寸あまりの
矢尻
(
やじり
)
には、松前のアイヌが使ふと言ふ『トリカブト』の毒が塗つてあつたと言ふことです。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ハワイ
島
(
とう
)
の
火山
(
かざん
)
キラウエアからは
女神
(
めがみ
)
ペレーの
涙
(
なみだ
)
や
毛髮
(
もうはつ
)
が
採集
(
さいしゆう
)
せられ、
鳥海山
(
ちようかいさん
)
は
石
(
いし
)
の
矢尻
(
やじり
)
を
噴出
(
ふんしゆつ
)
したといはれてゐる。
神話
(
しんわ
)
にある
八股
(
やまた
)
の
大蛇
(
おろち
)
の
如
(
ごと
)
きも
亦
(
また
)
噴火
(
ふんか
)
に
關係
(
かんけい
)
あるものかも
知
(
し
)
れぬ。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
槍が五十筋、弓が百
張
(
ちょう
)
、ええと太刀が五百振りか。……それから鉄砲が六十挺に、地雷弾が八十個かな。……さあさあ
矢尻
(
やじり
)
をとぐがいい、
弦
(
つる
)
を張ったり弦を張ったり。……貝と
鉦
(
かね
)
とは大丈夫かな。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
八五郎が指したのは、六疊の向側の唐紙で、下から二尺ほどのところに、少し古くはなつて居るが、
矢尻
(
やじり
)
のついた眞矢が、ズブリと突つ立つて居るのも無氣味です。
銭形平次捕物控:248 屠蘇の杯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「その矢は、
鏑
(
かぶら
)
になつた
矢尻
(
やじり
)
が重いから、楊弓ぢや飛ばない」
銭形平次捕物控:315 毒矢
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
矢
常用漢字
小2
部首:⽮
5画
尻
常用漢字
中学
部首:⼫
5画
“矢”で始まる語句
矢張
矢
矢鱈
矢庭
矢立
矢絣
矢来
矢先
矢弾
矢筈