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矢鏃
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やじり
ふりがな文庫
“
矢鏃
(
やじり
)” の例文
そうして、森からは弓材になる
檀
(
まゆみ
)
や
槻
(
つき
)
や
梓
(
あずさ
)
が切り出され、
鹿矢
(
ししや
)
の骨片の矢の根は
征矢
(
そや
)
の
雁股
(
かりまた
)
になった
矢鏃
(
やじり
)
ととり変えられた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
李は嚢にあらん限りの薬をかれらにも施すと、いずれも奪い合って飲みましたが、それは怖ろしい毒薬で、怪鳥や猛獣を
仆
(
たお
)
すために
矢鏃
(
やじり
)
に塗るものでありました。
中国怪奇小説集:14 剪灯新話(明)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
矢鏃
(
やじり
)
のあとの血の痛手。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
俄かに耳が激しく
痒
(
かゆ
)
くなったので、彼はその
矢鏃
(
やじり
)
で耳を掻いていると、突然にうしろの壁の一部が
頽
(
くず
)
れて来て、その右の
臂
(
ひじ
)
の上に落ちかかったので、矢鏃は耳の奥へ深く突き透った。
中国怪奇小説集:15 池北偶談(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
矢鏃
(
やじり
)
に塗って、
不弥
(
うみ
)
の者を我らは
攻
(
せ
)
める。」と彼らの一人は彼に答えた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
矢
常用漢字
小2
部首:⽮
5画
鏃
漢検1級
部首:⾦
19画
“矢鏃”で始まる語句
矢鏃士