屋尻やじり)” の例文
文天祥ぶんてんしょうが天命に安んずるこそ丈夫の襟懐きんかいではあるが、盗人の屋尻やじりを切るような真似をせにゃならぬのも時節。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
難に会ったものは近所の町医で、被害品は金が三両、第二は質屋の屋尻やじり切り、第三は酒のうえで朋輩ほうばいどうしがけんか口論に及び、双方傷をうけたからしかるべく取り扱ってくれという訴えでした。