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申附
読み方 | 割合 |
まうしつ | 66.7% |
まをしつ | 33.3% |
是は
怪しからん、
無礼至極の
奴だ、
何と
心得て
居る、
是ほどの
名作の詩を、詩になつて
居らんとは
案外の
何うも
失敬な事を
申す
奴だ、
其分には
捨置かん、
入牢申附ける。
領主
其曲事ゆゑに、
即刻追放を
申附くる。
汝等の
偏執に
予等までも
卷込まれ、
其粗暴の
鬪諍によって
我血族の
血汐を
流した。わが
此不幸を
汝等にも
悔ます
爲、きびしい
科料を
課さうずるわ。
「
汝の
心に
可しと
思はば
予も
其にて
可し、」と
幼君も
滿足して
見え
給へば、「
然らば
國中の
鳥屋に
申附けあらゆる
小鳥を
才覺いたして
早御慰に
備へ
奉らむ、」と
勇立てば
幼君すなはち
褥間近く
近づけ
給ひて、「
豫て
申附けたる
儀はいかゞ
計らひしや」「
吉報を
齎し
候」
幼君嬉しげなる
御氣色にて、「そは
何よりなり、
早く
語り
聞せ」「さん
候、
某仰を
承り、 ...