申附まをしつ)” の例文
なんぢこゝろしとおもはばそれにてし、」と幼君えうくん滿足まんぞくしてたまへば、「しからば國中こくちう鳥屋とりや申附まをしつけあらゆる小鳥ことり才覺さいかくいたしてはや御慰おなぐさみそなたてまつらむ、」と勇立いさみたてば
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
幼君えうくんすなはちしとね間近まぢかちかづけたまひて、「かね申附まをしつけたるはいかゞはからひしや」「吉報きつぱうもたらさふらふ幼君えうくんうれしげなる御氣色おけしきにて、「そはなによりなり、はやかたきかせ」「さんさふらふそれがしおほせうけたまはり、 ...
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)