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申附
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まをしつ
「
汝の
心に
可しと
思はば
予も
其にて
可し、」と
幼君も
滿足して
見え
給へば、「
然らば
國中の
鳥屋に
申附けあらゆる
小鳥を
才覺いたして
早御慰に
備へ
奉らむ、」と
勇立てば
幼君すなはち
褥間近く
近づけ
給ひて、「
豫て
申附けたる
儀はいかゞ
計らひしや」「
吉報を
齎し
候」
幼君嬉しげなる
御氣色にて、「そは
何よりなり、
早く
語り
聞せ」「さん
候、
某仰を
承り、 ...