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申附
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まうしつ
是は
怪しからん、
無礼至極の
奴だ、
何と
心得て
居る、
是ほどの
名作の詩を、詩になつて
居らんとは
案外の
何うも
失敬な事を
申す
奴だ、
其分には
捨置かん、
入牢申附ける。
領主
其曲事ゆゑに、
即刻追放を
申附くる。
汝等の
偏執に
予等までも
卷込まれ、
其粗暴の
鬪諍によって
我血族の
血汐を
流した。わが
此不幸を
汝等にも
悔ます
爲、きびしい
科料を
課さうずるわ。
ロミオ
其鶴嘴と
鐵梃を
此方へ。こりゃ、
此書状をば、
明日早う
父上へ
屆けてくれ。
其炬火をこちへ。さて、
確と
申附くる、
如何な
事を
見聞せうとも、
悉く
立離れ、
予が
仕事の
妨碍をばすまいぞよ。