障碍さはり)” の例文
又萬一夫の目にでも觸れてあの人の幸福の障碍さはりにでもなつたら大變だと思ふと、性來臆病な私は、郵送しやうかしまいかとの不決斷にまた/\以前にも増した煩悶の幾日を送る事になつた。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
あづからんと申せしに斯樣々々かやう/\の挨拶の由拙者對面しなば後々の障碍さはりと成べし伊賀亮殿御太儀ながら御逢下あひくださるべしと又餘儀もなく頼むにぞ伊賀亮も承知なし成程目の寄所よるところたまとは能も申たり越前守はよき家來けらい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)