そこの)” の例文
人間も性悪しとてむやみに鞭撻を加へて教育すればますますその性をそこのふて悪くするに相違なしと思ふ。云々うんぬん
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
隻手を挙ぐれば隻手を失い、一目いちもくうごかせば一目をびょうす。手と目とをそこのうて、しかも第二者のごうは依然として変らぬ。のみか時々に刻々に深くなる。手をそでに、眼を閉ずるは恐るるのではない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
下 若木わかき三寸でけらありそこの
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)