トップ
>
害
>
がい
ふりがな文庫
“
害
(
がい
)” の例文
「じつは、森のなかを
(1)
一角獣
(
いっかくじゅう
)
がかけまわっておって、ひどい
害
(
がい
)
ばかりしておる。まず、こいつを生けどりにしてもらいたい。」
いさましい ちびの仕立屋さん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
因
(
そこ
)
で、
感情
(
かんじやう
)
を
害
(
がい
)
してるなと、
此方
(
こつち
)
では
思
(
おも
)
つてる
前方
(
せんぱう
)
が、
件
(
くだん
)
の
所謂
(
いはゆる
)
お
帳場
(
ちやうば
)
なるもの……「
貴女
(
あなた
)
、これは
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
かれますか。」と
言
(
い
)
つた。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それから
又
(
また
)
『
毒
(
どく
)
』と
記
(
しる
)
してある
瓶
(
びん
)
から
澤山
(
たくさん
)
飮
(
の
)
めば、それが
屹度
(
きつと
)
晩
(
おそ
)
かれ
早
(
はや
)
かれ
體
(
からだ
)
の
害
(
がい
)
になるものだと
云
(
い
)
ふことを
决
(
けつ
)
して
忘
(
わす
)
れませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
阿蘇
(
あそ
)
の
活動
(
かつどう
)
は
右
(
みぎ
)
の
外
(
ほか
)
、
一般
(
いつぱん
)
に
火山灰
(
かざんばひ
)
を
飛
(
と
)
ばし、これが
酸性
(
さんせい
)
を
帶
(
お
)
びてゐるので、
農作物
(
のうさくぶつ
)
を
害
(
がい
)
し、これを
食
(
しよく
)
する
牛馬
(
ぎゆうば
)
をも
傷
(
いた
)
めることがある。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
是等が
真面目
(
しんめんもく
)
ならざる
宗教家
(
しふけうか
)
なり、彼等の
存在
(
そんざい
)
は
教会
(
けうくわい
)
に
害
(
がい
)
あり、
社界
(
しやかい
)
に害あり、
国家
(
こくか
)
に
害
(
がい
)
あり、今日は彼等を
排除
(
はいぢよ
)
すべき時なり。
時事雑評二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
▼ もっと見る
助くるが
趣意
(
しゆい
)
なりとて
王法
(
わうはふ
)
有りての佛法なれば國の
政事
(
せいじ
)
に口出しはならず又役人と雖も
筋道
(
すぢみち
)
なくして人を
害
(
がい
)
すべきや其九助と云者
假令
(
たとへ
)
此
度
(
たび
)
人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
第三
酒
(
さけ
)
茶
(
ちや
)
菓子
(
かし
)
の
類
(
るゐ
)
は
食時
(
しよくじ
)
の
節
(
せつ
)
少々
(
せう/\
)
用
(
もち
)
ゐて
飮食
(
いんしよく
)
の
消化
(
せうくわ
)
を
扶
(
たす
)
くるは
害
(
がい
)
なしと
雖
(
いへど
)
も、その
時限
(
じげん
)
の
外
(
ほか
)
退屈
(
たいくつ
)
の
時
(
とき
)
用
(
もちゆ
)
る
等
(
とう
)
は
害
(
がい
)
ある
事
(
こと
)
。
養生心得草
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
しかし、どのくまも、おおかみも、
人間
(
にんげん
)
に
害
(
がい
)
をしないというのではありません。そんな
人
(
ひと
)
を
助
(
たす
)
けるというようなことは、じつにまれな
話
(
はなし
)
であります。
おおかみと人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは
四面
(
しめん
)
の
鐵檻
(
てつおり
)
の
堅牢
(
けんらう
)
なる
上
(
うへ
)
にも
堅牢
(
けんらう
)
ならん
事
(
こと
)
を
望
(
のぞ
)
んで、
如何
(
いか
)
に
力強
(
ちからつよ
)
き
敵
(
てき
)
が
襲
(
おそひ
)
來
(
きたつ
)
ても、
决
(
けつ
)
して
車中
(
しやちう
)
の
安全
(
あんぜん
)
を
害
(
がい
)
せられぬ
爲
(
ため
)
の
特別
(
とくべつ
)
の
注意
(
ちうゐ
)
である
相
(
さう
)
な。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
(ホ)
雪
(
ゆき
)
なだれと
海嘯
(
つなみ
)
の
防止
(
ぼうし
)
。 それから
前
(
まへ
)
にお
話
(
はなし
)
した
洪水
(
こうずい
)
の
豫防
(
よぼう
)
や、
水源
(
すいげん
)
の
涵養
(
かんよう
)
のほかに
森林
(
しんりん
)
は
雪國
(
ゆきぐに
)
ですと『
雪
(
ゆき
)
なだれ』の
害
(
がい
)
を
防
(
ふせ
)
ぐことも
出來
(
でき
)
ます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
(一〇九)
故
(
もと
)
の
楚
(
そ
)
の
貴戚
(
きせき
)
、
盡
(
ことごと
)
く
呉起
(
ごき
)
を
害
(
がい
)
せんと
欲
(
ほつ
)
す。
悼王
(
たうわう
)
死
(
し
)
するに
及
(
およ
)
んで、
宗室大臣
(
そうしつだいじん
)
、
亂
(
らん
)
を
作
(
な
)
して
呉起
(
ごき
)
を
攻
(
せ
)
む。
呉起
(
ごき
)
、
走
(
はし
)
つて
王
(
わう
)
の
尸
(
し
)
に
之
(
ゆ
)
きて
之
(
これ
)
に
伏
(
ふ
)
す。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
〔譯〕前人は、
英氣
(
えいき
)
は事を
害
(
がい
)
すと謂へり。余は則ち謂ふ、英氣は無かる可らず、
但
(
た
)
だ
圭角
(
けいかく
)
を
露
(
あら
)
はすを不可と爲すと。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
元來
(
ぐわんらい
)
咽喉
(
いんこう
)
を
害
(
がい
)
してゐた
私
(
わたくし
)
は、
手巾
(
ハンケチ
)
を
顏
(
かほ
)
に
當
(
あ
)
てる
暇
(
ひま
)
さへなく、この
煙
(
けむり
)
を
滿面
(
まんめん
)
に
浴
(
あ
)
びせられたおかげで、
殆
(
ほとんど
)
、
息
(
いき
)
もつけない
程
(
ほど
)
咳
(
せ
)
きこまなければならなかつた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
覆面の眼の部には小き孔ありて
此所
(
ここ
)
より外を見たりとすれば、
光線
(
くわうせん
)
の反射が甚く眼を
害
(
がい
)
する事は
無
(
な
)
かりしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
その
害
(
がい
)
の
一端
(
いったん
)
のみを見てただちにそのものの無用を
論
(
ろん
)
ずるのは、あまりにあさはかな
量見
(
りょうけん
)
であるかもしれない。
蛆の効用
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「まあいいや、二月の末まで待ってみよう。
害
(
がい
)
はしないとあいつは約束したんだから、たいてい
大丈夫
(
だいじょうぶ
)
だろう」
天下一の馬
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
それには
種々
(
しゆ/″\
)
の
理由
(
りゆう
)
があるでせうが、その
一
(
ひと
)
つは
敵
(
てき
)
の
襲撃
(
しゆうげき
)
を
免
(
のが
)
れ、
猛獸
(
もうじゆう
)
の
害
(
がい
)
を
避
(
さ
)
けるためであつたでせう。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
けれども、
夫
(
それ
)
が
為
(
ため
)
に、却つて平岡の感情を
害
(
がい
)
する事があるかも知れないと思つた。代助は其悪結果の極端として、平岡と自分の間に起り得る破裂をさへ予想した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
と
餘
(
あま
)
り
猛烈
(
もうれつ
)
に
掘
(
ほ
)
り
立
(
た
)
てるので、
地主
(
ぢぬし
)
が
感情
(
かんじやう
)
を
害
(
がい
)
して、
如何
(
どう
)
か
中止
(
ちうし
)
して
貰
(
もら
)
ひたいと
掛合
(
かけあひ
)
に
來
(
く
)
るのである。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
だけど、ガチョウさん、このチビさんがわれわれになんにも
害
(
がい
)
を
加
(
くわ
)
えないと、おまえさんが受けあってくれるんなら、
今夜
(
こんや
)
はいっしょにいてもいいということにしましょう。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
氏の
為
(
た
)
めに
謀
(
はか
)
れば、たとい今日の文明流に従って
維新後
(
いしんご
)
に
幸
(
さいわい
)
に身を
全
(
まっと
)
うすることを得たるも、
自
(
みず
)
から
省
(
かえり
)
みて
我
(
わが
)
立国
(
りっこく
)
の
為
(
た
)
めに
至大至重
(
しだいしちょう
)
なる上流士人の
気風
(
きふう
)
を
害
(
がい
)
したるの罪を引き
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
もちろん、そのために
体
(
からだ
)
に
害
(
がい
)
があってはなんにもならないが、その
点
(
てん
)
は
自信
(
じしん
)
があったのだ
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
其
(
そ
)
れは
彼
(
かれ
)
が
古
(
ふる
)
くから
病院
(
びやうゐん
)
にゐる
爲
(
ため
)
か、
町
(
まち
)
で
子供等
(
こどもら
)
や、
犬
(
いぬ
)
に
圍
(
かこ
)
まれてゐても、
决
(
けつ
)
して
他
(
た
)
に
何等
(
なんら
)
の
害
(
がい
)
をも
加
(
くは
)
へぬと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
町
(
まち
)
の
人
(
ひと
)
に
知
(
し
)
られてゐる
爲
(
ため
)
か、
左
(
と
)
に
右
(
かく
)
、
彼
(
かれ
)
は
町
(
まち
)
の
名物男
(
めいぶつをとこ
)
として
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
切めては
害
(
がい
)
を加へ參らせじとのすさび、憎くき奴とは思し給ふとも、
死
(
うせ
)
たる後は吊らはせ給へとて、眞心よりの涙に詞はふるへて、
疊
(
たゝみ
)
につきたる手をあげも得せず、恐れいりたる躰
暗夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
冬に
至
(
いた
)
りて
帰蟄
(
きちつ
)
する者なればなり、
且
(
か
)
つ一行二十七名の多勢なれば、如何なる
動物
(
どうぶつ
)
と雖も皆
遁逃
(
とんとう
)
して
直
(
ただ
)
ちに
影
(
かげ
)
を
失
(
しつ
)
し、
敢
(
あへ
)
て
害
(
がい
)
を
加
(
くわ
)
ふるものなかりき、
折角
(
せつかく
)
携帯
(
けいたい
)
せる三尺の
秋水
(
しうすゐ
)
も
空
(
むな
)
しく伐木刀と
変
(
へん
)
じ
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
珈琲
(
コーヒー
)
の
害
(
がい
)
夏 第百二十四 食物の性質
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
過
(
すご
)
したり然共吾助は喜内を
害
(
がい
)
し奪ひ取し金も二百兩の
中
(
うち
)
多
(
おほ
)
くも
遣
(
つか
)
はず
隱
(
かく
)
し持しかば其の金の
有
(
ある
)
に
任
(
まか
)
せて
藤重
(
ふぢしげ
)
が
好
(
この
)
むと云物を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あの犬どもは、どうしてここに
巣
(
す
)
くって、この国に
害
(
がい
)
をなしているのか、犬のことばでわたくしに話してくれました。
三つのことば
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
本人
(
ほんにん
)
は、
引手茶屋
(
ひきてぢやや
)
で、
勘定
(
かんぢやう
)
を
値切
(
ねぎ
)
られた
時
(
とき
)
と
同
(
おな
)
じに、
是
(
これ
)
は
先方
(
むかう
)
(
道具屋
(
だうぐや
)
の
女房
(
かみさん
)
)も
感情
(
かんじやう
)
を
害
(
がい
)
したものと
思
(
おも
)
つたらしい。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
すると、おおかみは、まったく
彼
(
かれ
)
のいったことを
聞
(
き
)
きわけたものとみえて、
害
(
がい
)
を
加
(
くわ
)
えるようすもなく、
与助
(
よすけ
)
の
後
(
あと
)
について
歩
(
ある
)
いてくるのでありました。
おおかみと人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
林
(
はやし
)
があるので、ただに
景色
(
けしき
)
がいゝばかりでなく、
前
(
まへ
)
にもお
話
(
はなし
)
したように
海嘯
(
つなみ
)
の
害
(
がい
)
を
防
(
ふせ
)
ぐことも
出來
(
でき
)
ます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
是太陽の
光線
(
くわうせん
)
が積雪の表面或は海水の
表面
(
へうめん
)
より反射し來つて眼を
害
(
がい
)
するを豫防せんが爲なり。
其原料
(
そのげんれう
)
には獸の皮と木との別あれど余は
是等
(
これとふ
)
を總稱して
遮光器
(
しやくわうき
)
と言ふ。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
三十七
年
(
ねん
)
一
月
(
げつ
)
大雪
(
おほゆき
)
の
害
(
がい
)
と、
其
(
その
)
七月
(
しちぐわつ
)
疫疾
(
えきしつ
)
の
爲
(
ため
)
に、
牛馬
(
ぎうば
)
其
(
その
)
半
(
なかば
)
を
失
(
うしな
)
ひたるの
災厄
(
さいやく
)
あり。
其他
(
そのた
)
天災
(
てんさい
)
人害
(
じんがい
)
蝟集
(
ゐしふ
)
し
來
(
きた
)
り、
損害
(
そんがい
)
を
蒙
(
かうむ
)
る
事
(
こと
)
夥
(
おびたゞ
)
しく、
余
(
よ
)
が
心
(
こゝろ
)
を
惱
(
なやま
)
したる
事
(
こと
)
實
(
じつ
)
に
尠
(
すくな
)
からざるなり。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
若
(
も
)
しミツシヨンより金を
貰
(
もら
)
ふ
事
(
こと
)
が
精神上
(
せいしんじやう
)
彼
(
かれ
)
と
彼
(
かれ
)
の
教会
(
けうくわい
)
の上に
害
(
がい
)
ありと
信
(
しん
)
ずれば
直
(
たゞち
)
に之を
絶
(
た
)
つにあり、我れ
饑
(
う
)
ゆるとも可なり、我の
妻子
(
さいし
)
にして
路頭
(
ろとう
)
に
迷
(
まよ
)
ふに至るも我は
忍
(
しの
)
ばん
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
鐵車
(
てつしや
)
の
嚴重
(
げんぢゆう
)
なる
事
(
こと
)
と、
彈藥
(
だんやく
)
を
夥
(
おびたゞ
)
しく
用意
(
ようゐ
)
して
來
(
き
)
た
事
(
こと
)
とで、
今日
(
こんにち
)
まで
猛獸
(
まうじう
)
の
害
(
がい
)
を
免
(
まぬ
)
かれて
居
(
を
)
るが、
其内
(
そのうち
)
に
困難
(
こんなん
)
を
感
(
かん
)
じて
來
(
き
)
たのは、
糧食
(
りようしよく
)
と
飮料水
(
いんれうすい
)
との
缺乏
(
けつぼう
)
とである、すでに
昨日
(
きのふ
)
から
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それは
彼
(
かれ
)
が
古
(
ふる
)
くから
病院
(
びょういん
)
にいる
為
(
ため
)
か、
町
(
まち
)
で
子供等
(
こどもら
)
や、
犬
(
いぬ
)
に
囲
(
かこ
)
まれていても、
决
(
けっ
)
して
他
(
た
)
に
何等
(
なんら
)
の
害
(
がい
)
をも
加
(
くわ
)
えぬと
云
(
い
)
うことを
町
(
まち
)
の
人
(
ひと
)
に
知
(
し
)
られている
為
(
ため
)
か、とにかく、
彼
(
かれ
)
は
町
(
まち
)
の
名物男
(
めいぶつおとこ
)
として
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「しずかにしてくれたまえよ、ケンプ。きみをおどしたり、きみに
害
(
がい
)
をくわえるつもりできたんではないんだ。ぼくはいまこまっているんだ。きみの助けがほしくてやってきたんだよ」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
其他
(
そのた
)
正體
(
えたい
)
の
知
(
し
)
れぬものに
害
(
がい
)
されたりした
子供
(
こども
)
の
話
(
はなし
)
を
種々
(
いろ/\
)
讀
(
よ
)
んでゐたからです。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
〔譯〕
眞己
(
しんこ
)
を以て
假己
(
かこ
)
に
克
(
か
)
つ、天理なり。
身我
(
しんが
)
を以て心我を
害
(
がい
)
す、
人欲
(
じんよく
)
なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
さりながら
是
(
こ
)
は
叶
(
か
)
なふべきことならず、
仮
(
かり
)
にもかゝる
心
(
こゝろ
)
を
持
(
も
)
たんは、
愛
(
あい
)
するならずして
害
(
がい
)
するなり、いで
今
(
いま
)
よりは
虚心
(
きよしん
)
平氣
(
へいき
)
の
昔
(
むか
)
しに
返
(
かへ
)
りて
何
(
なに
)
ごとをも
思
(
おも
)
ふまじと、
斷念
(
だんねん
)
いさましく
胸
(
むね
)
すゞしくなるは
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
聞
(
きゝ
)
しなれば少しは心の
亂
(
みだ
)
れもせん此度吾助が兄君を
害
(
がい
)
せしは
皆
(
みな
)
我身
(
わがみ
)
より起りしことと思はるゝなり其の
譯
(
わけ
)
は
日外
(
いつぞや
)
よりして吾助事我が身に
度々
(
たび/\
)
不義を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
けれど、べつに、
自分
(
じぶん
)
たちに
害
(
がい
)
を
加
(
くわ
)
えるものでないと
知
(
し
)
ったときに、
花
(
はな
)
は、
蛾
(
が
)
たちに
向
(
む
)
かって
話
(
はな
)
しかけました。
北海の波にさらわれた蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
葉
(
は
)
の
内部
(
ないぶ
)
の
葉緑粒
(
ようりよくりゆう
)
は、
毎日
(
まいにち
)
、
日光
(
につこう
)
の
力
(
ちから
)
をかりて、
空氣中
(
くうきちゆう
)
にある、
人間
(
にんげん
)
に
害
(
がい
)
をする
炭酸瓦斯
(
たんさんがす
)
も
吸
(
す
)
ひ、そのかはりに、
人間
(
にんげん
)
になくてはならない
酸素
(
さんそ
)
をはき
出
(
だ
)
して
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
「まあ、わたしをそのほえくるっている犬のところへやってください。それから、なにか犬にやるものをください。だいじょうぶ、わたしに
害
(
がい
)
をくわえるようなことはさせません。」
三つのことば
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
あゝ
絶體絶命
(
ぜつたいぜつめい
)
……
然
(
さ
)
うだ。
何時
(
いつ
)
か
貴方
(
あなた
)
は
露西亞
(
ロシヤ
)
には
哲學
(
てつがく
)
は
無
(
な
)
い、
然
(
しか
)
し
誰
(
たれ
)
も、
彼
(
かれ
)
も、
丁斑魚
(
めだか
)
でさへも
哲學
(
てつがく
)
をすると
有仰
(
おつしや
)
つたつけ。
然
(
しか
)
し
丁斑魚
(
めだか
)
が
哲學
(
てつがく
)
をすればつて、
誰
(
だれ
)
にも
害
(
がい
)
は
無
(
な
)
いのでせう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
然
(
しか
)
れども
後
(
のち
)
遂
(
つひ
)
に
其
(
そ
)
の
妓
(
ぎ
)
、
緑珠
(
ろくじゆ
)
が
事
(
こと
)
によりて、
中書令
(
ちうしよれい
)
孫秀
(
そんしう
)
がために
害
(
がい
)
せらる。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
またそこには、はとが、たくさんいたのであります。はとは、
子供
(
こども
)
らに
慣
(
な
)
れていました。
人間
(
にんげん
)
が、
自分
(
じぶん
)
たちに、けっしてなにも
害
(
がい
)
を
加
(
くわ
)
えるものでないと
知
(
し
)
っていたからです。
ごみだらけの豆
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ああ
絶体絶命
(
ぜったいぜつめい
)
……そうだ。
何時
(
いつ
)
か
貴方
(
あなた
)
は
露西亜
(
ロシヤ
)
には
哲学
(
てつがく
)
は
無
(
な
)
い、しかし
誰
(
たれ
)
も、
彼
(
かれ
)
も、
丁斑魚
(
めだか
)
でさえも
哲学
(
てつがく
)
をすると
有仰
(
おっしゃ
)
ったっけ。しかし
丁斑魚
(
めだか
)
が
哲学
(
てつがく
)
をすればって、
誰
(
だれ
)
にも
害
(
がい
)
は
無
(
な
)
いのでしょう。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
こうして、若者にはなんの
害
(
がい
)
もくわえませんでした。
三つのことば
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
こうして、いつということなしに、つばめは
北方
(
ほっぽう
)
へ
飛
(
と
)
んでいけば、
人間
(
にんげん
)
は
自分
(
じぶん
)
たちを
保護
(
ほご
)
してくれるものでこそあれ、けっして
害
(
がい
)
を
加
(
くわ
)
えるものでないことを
知
(
し
)
ったのであります。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“害”の解説
仏教用語での害(がい)(sa: vihiṃsā、ヴィヒンサー)は、仏教が教える煩悩のひとつ。
害意。他者への思いやりの心が無い状態、すなわち、慈悲心無き心の状態をさす。大善地法の「不害 (アヒンサー)」の逆 。
説一切有部の五位七十五法のうち、小煩悩地法の一つ。唯識派の『大乗百法明門論』によれば随煩悩位に分類され、そのうち小随煩悩である。
(出典:Wikipedia)
害
常用漢字
小4
部首:⼧
10画
“害”を含む語句
殺害
迫害
妨害
損害
生害
禍害
障害
要害
御生害
惨害
障害物
被害者
有害
害意
殺害者
殘害
水害
被害妄想
残害
自害
...