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ふりがな文庫
“
今日
(
きょう
)” の例文
今日
(
きょう
)
は、
風
(
かぜ
)
がおもしろくないと、つい、
自分
(
じぶん
)
のことのように
考
(
かんが
)
えるのです。
仕事
(
しごと
)
をするようになって、もう
何
(
なん
)
十
年
(
ねん
)
も
川
(
かわ
)
へいきません。
窓の内と外
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
京にいる平家一族の耳に入るのは、
今日
(
きょう
)
はどこの源氏が蜂起した、
昨日
(
きのう
)
は誰それが源氏に味方したというような知らせばかりである。
現代語訳 平家物語:06 第六巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
しばらくぶりに風をきって走るこころよさが身にしみるようだったが、
今日
(
きょう
)
からまた、自転車でかようことを思うと気が重くなった。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
蘿月は六十に近いこの年まで
今日
(
きょう
)
ほど困った事、
辛
(
つら
)
い感情に
迫
(
せ
)
められた事はないと思ったのである。妹お豊のたのみも無理ではない。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
今日
(
きょう
)
しも砂村方面へ卵の買い出しに出かけたが、その
帰途
(
かえりみち
)
に、亀井戸天神の
境内
(
けいだい
)
にある掛茶屋に立ち寄って、ちょっと足を休めた。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
▼ もっと見る
若者はこの老人をみるのは
今日
(
きょう
)
がはじめであったので、老人が自分の毎日ここにやってくることを知っているのに
不審
(
ふしん
)
をいだいた。
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
ここに馬車の休憩所ありて、馬に
飲
(
みずか
)
い、客に茶を売るを例とすれども、
今日
(
きょう
)
ばかりは素通りなるべし、と乗り合いは心々に
想
(
おも
)
いぬ。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(どうだ、
今日
(
きょう
)
の空の
碧
(
あお
)
いことは、お前がたの年は、
丁度
(
ちょうど
)
今あのそらへ
飛
(
と
)
びあがろうとして羽をばたばた
云
(
い
)
わせているようなものだ。)
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その怪物が居ります限り、
今日
(
きょう
)
私を狂人と
嘲笑
(
あざわら
)
っている連中でさえ、
明日
(
あす
)
はまた私と同様な狂人にならないものでもございません。
疑惑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
今日
(
きょう
)
はお嬢さんが上野の音楽会へ出かけて、一日お留守だった。お嬢さんが居ないと、己は非常に
淋
(
さび
)
しい。まるで家の
中
(
うち
)
が
落寞
(
らくばく
)
とする。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
今日
(
きょう
)
から冬の季にはいる日は、いかにもそれらしく、
時雨
(
しぐれ
)
がこぼれたりして、空の色も身に
沁
(
し
)
んだ。終日源氏は物思いをしていて
源氏物語:04 夕顔
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
そうしてその好きな所が、時候の変り目や、天気都合でいろいろに変化する。時によると
昨日
(
きのう
)
と
今日
(
きょう
)
で両極へ引越しをする事さえある。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
『いや
今日
(
こんにち
)
は、おお
君
(
きみ
)
は
今日
(
きょう
)
は
顔色
(
かおいろ
)
が
昨日
(
きのう
)
よりもまたずッといいですよ。まず
結構
(
けっこう
)
だ。』と、ミハイル、アウエリヤヌイチは
挨拶
(
あいさつ
)
する。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
実
(
じつ
)
は
今日
(
きょう
)
ここで
汝
(
そなた
)
に
雨降
(
あめふ
)
りの
実況
(
じっきょう
)
を
見
(
み
)
せるつもりなのじゃ。と
申
(
もう
)
して
別
(
べつ
)
に
俺
(
わし
)
が
直接
(
じか
)
にやるのではない。
雨
(
あめ
)
には
雨
(
あめ
)
の
受持
(
かかり
)
がある……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
従って、こうした秋晴の朝は、
今日
(
きょう
)
の
裡
(
うち
)
に何かよい事が自分を待っているような気がして、何となく心がときめくのを覚えるのであった。
死者を嗤う
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「お
前
(
まえ
)
のような
乱暴者
(
らんぼうもの
)
を
都
(
みやこ
)
へ
置
(
お
)
くと、
今
(
いま
)
にどんなことをしでかすかわからない。
今日
(
きょう
)
からどこへでも
好
(
す
)
きな
所
(
ところ
)
へ行ってしまえ。」
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そして、いつでもは安井がボーイ長の職務として、食事の準備、あと片づけ等はするのであったが、
今日
(
きょう
)
は、
波田
(
はだ
)
が引き受けた。
海に生くる人々
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
「あいツ、お前の縫った着物を着たら体が
腫
(
は
)
れあがって来るだろうさ、——ところで、
今日
(
きょう
)
墓の中でいい言葉をみつけて来たよ」
魚の序文
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
どれどれ
今日
(
きょう
)
は三四日ぶりで家へ帰って、叔父さん叔父さんてあいつめが
莞爾
(
にこつく
)
顔を見よう、さあ、もう一服やったら出掛けようぜ
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
らっぱの音はほがらかにひびいた、かれは例のたんぼ道から町へはいろうとしたとき、
今日
(
きょう
)
も生蕃が待っているだろうと思った。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「
今日
(
きょう
)
のあの検事側の証人の件じゃ、シドニー、君は実にしっかりしてたね。どの質問もどの質問も手応えがあったからねえ。」
二都物語:01 上巻
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
「なるとも。愉快、愉快、実に愉快。——愉快といや、なあお隅、
今日
(
きょう
)
ちょっと
千々岩
(
ちぢわ
)
に会ったがの、例の一条も大分
捗
(
はか
)
が行きそうだて」
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
「おれはお前たちに一番わるいことをしている。しかし
今日
(
きょう
)
からは堀口改心だ。堀口英太郎じゃない。見てくれ。このとおりだ」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
今日
(
きょう
)
の日のためばっかりに、どんなことでも、
堪
(
こら
)
えて来たとじゃないですか。これまで、堪えきれんようなことも、随分あった。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
紋「うむ、
今日
(
きょう
)
はお兄上様からお
心入
(
こゝろいれ
)
の物を下され、それを持参いたしたお使者で、
平生
(
つね
)
の五郎治では無かった、誠に使者
太儀
(
たいぎ
)
」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
無理もない、この海浜都市が、
溌剌
(
はつらつ
)
たる生気の
坩堝
(
るつぼ
)
の中に、放り込まれようという、
今日
(
きょう
)
がその心もうきたつ海岸開きの日なのだから——。
鱗粉
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
燕も何かたいへんよい事をしたように思っていそいそと王子のお肩にもどって来て
今日
(
きょう
)
の始末をちくいち
言上
(
ごんじょう
)
におよびました。
燕と王子
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
今日
(
きょう
)
も、ローズ・ブノワさんは
読方
(
よみかた
)
で
習
(
なら
)
ったところをちっとも
間違
(
まちが
)
えずに
諳誦
(
あんしょう
)
しました。それで、いいお
点
(
てん
)
をいただきました。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
「そんなに
心配
(
しんぱい
)
しないでもいいんですよ。
私
(
わたし
)
が
好
(
よ
)
いようにしてあげるから——
誰
(
だれ
)
でもあることなんだから——
今日
(
きょう
)
は
学校
(
がっこう
)
をお
休
(
やす
)
みなさいね。」
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
夕食の席で、民やが
斯様
(
こん
)
な話をした。
今日
(
きょう
)
午後猫を
捜
(
さが
)
して居ると、八幡下で
鴫田
(
しぎた
)
の婆さんと辰さん
家
(
とこ
)
の婆さんと話して居た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
『いつもご精が出ます』くらいの
定
(
き
)
まり文句の
挨拶
(
あいさつ
)
をかけられ『どういたしまして』と軽く応えてすぐ
鼻唄
(
はなうた
)
に移る、
昨日
(
きのう
)
も
今日
(
きょう
)
もかくのごとく
置土産
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
見ると、ブル、
今日
(
きょう
)
はまた一だんとすごい顔をしかめて、両手を前につき出しながら、ジリジリ、ジリジリとよってくる。
小指一本の大試合
(新字新仮名)
/
山中峯太郎
(著)
「甚兵衛さん、
今日
(
きょう
)
のように
困
(
こま
)
ったことはありません。
狸
(
たぬき
)
の
鳴
(
な
)
き声を知らないのに、
鳴
(
な
)
けとなん
遍
(
べん
)
もいわれて、私はどうしようかと思いました」
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
相手に愛せられまた相手を愛してるらしい女の心の中に生ずる、一徹な怨恨を、だれが説明し得よう!
今日
(
きょう
)
と
明日
(
あす
)
との間にすべては一変する。
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「かの荷物は
天和堂
(
テンホータン
)
で荷造りをして居る時は
薬舗
(
やくほ
)
へ預けて置くような風であったが
今日
(
きょう
)
運んで行くところを見ると
訝
(
おか
)
しい」
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
(はがき)
今日
(
きょう
)
越後
(
えちご
)
の
新津
(
にいつ
)
を立ち、
阿賀野川
(
あがのがわ
)
の渓谷を上りて
会津
(
あいづ
)
を経、
猪苗代
(
いなわしろ
)
湖畔
(
こはん
)
の霜枯れを圧する
磐梯山
(
ばんだいさん
)
のすさまじき雪の姿を仰ぎつつ
郡山
(
こおりやま
)
へ。
柿の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
では、
今日
(
きょう
)
こそは、あの金の窓の家へいって見ようと思って、お母さまから、パンを一きれもらって、それをポケットにおしこんで出ていきました。
岡の家
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
今日
(
きょう
)
の景色には静かという趣は少しもない。活動力の
凋衰
(
ちょうすい
)
から起こる寂しい心細いというような趣を絵に書いて見たらこんなであろうなどと考える。
水籠
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「
私
(
わたし
)
は
今日
(
きょう
)
例のおおかみどもがずっと向こうの方を歩いているのを見ましたが、白のブランカのやつが、ときどきロボの先になってゆくのですよ。」
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
今日
(
きょう
)
の不成績は、ひきょうないい方だが、
銃
(
じゅう
)
がよくなかったというよりも、ぼくの使った
銃
(
じゅう
)
の研究がたりなかった。
国際射的大競技
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
今日
(
きょう
)
しも盆の十三日なれば、
精霊棚
(
しょうりょうだな
)
の
支度
(
したく
)
などを致して仕舞ひ、
縁側
(
えんがわ
)
へ
一寸
(
ちょっと
)
敷物を敷き、
蚊遣
(
かやり
)
を
燻
(
くゆ
)
らして新三郎は
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「さあ、わたしは
今日
(
きょう
)
から あなたがたの むすこです。どうぞ ゆうがたまで あそんで きて ください。」
一休さん
(新字新仮名)
/
五十公野清一
(著)
今日
(
きょう
)
一日は山中に潜伏して、日の暮るるを待って里へ出る方が安全であろうと、
飢
(
ひもじ
)
い腹を抱えて
当途
(
あてど
)
も無しに
彷徨
(
さまよ
)
う
中
(
うち
)
に、彼は
大
(
おおい
)
なる谷川の
畔
(
ほとり
)
に出た。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「あんた、知りはれしまへんのんか。肺病に石油がよう効くということは、
今日
(
きょう
)
び誰でも知ってることでんがな」
秋深き
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「まだお目にもかからんが、御隠家様の指図で、
今日
(
きょう
)
から酒の量を増して下さるというのはどういうわけかな?」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私は観音のためには、生まれて以来
今日
(
きょう
)
までいろいろの意味においてそのお
扶
(
たす
)
けを
冠
(
こうむ
)
っているのであるがこの観音様はあぶないところを
私
(
わたくし
)
がお扶けしたのだ。
幕末維新懐古談:34 私の守り本尊のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
しかしそれはなお彼の病的な好奇心を
戦慄
(
せんりつ
)
させ、刺激した。「
今日
(
きょう
)
こそは見てやるぞ。参ってはやるまい。」
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死――
(新字新仮名)
/
長与善郎
(著)
今日
(
きょう
)
はまだ一
滴
(
しづく
)
もやらねえんでね。あの医者は馬鹿だよ、ほんとに。もしラムを少しも飲まなけれぁ、ジム、己は
酒精
(
アルコール
)
中毒が起るよ。もう少しは起ってるのだ。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
世の貴婦人達の
羨
(
うらや
)
む珍品である、
之
(
こ
)
れを三人の娘の内、この年の暮に最も勇ましい振舞をしたものに与えると云う、
然
(
しか
)
し年の暮と云えば、
今日
(
きょう
)
は十二月三十一日の夜
黄金の腕環:流星奇談
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
ルピック氏——フェリックス、
今日
(
きょう
)
はなかなか感心だ。そうならそうで、
父
(
とう
)
さんにも考えがあるぞ。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
今
常用漢字
小2
部首:⼈
4画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“今日”で始まる語句
今日迄
今日日
今日様
今日明日
今日は
今日限
今日此頃
今日等
今日丈
今日中