トップ
>
落寞
ふりがな文庫
“落寞”の読み方と例文
読み方
割合
らくばく
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
らくばく
(逆引き)
今日
(
きょう
)
はお嬢さんが上野の音楽会へ出かけて、一日お留守だった。お嬢さんが居ないと、己は非常に
淋
(
さび
)
しい。まるで家の
中
(
うち
)
が
落寞
(
らくばく
)
とする。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
実際
此
(
こ
)
の失恋でもない、
況
(
いは
)
んや得恋でもない、
謂
(
い
)
はゞ無恋の心もちが、一番悲惨な心持なんだ。此の
落寞
(
らくばく
)
たる心持が、俺には
堪
(
たま
)
らなかつたんだ。
良友悪友
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
然りと雖も人老ゆるに及んで
身世
(
しんせい
)
漸く
落寞
(
らくばく
)
の思いに堪えず壮時を追懐して覚えず
昨是今非
(
さくぜこんひ
)
の嘆を漏らす。蓋し自然の人情怪しむに足らざるなり。
偏奇館漫録
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
落寞(らくばく)の例文をもっと
(14作品)
見る
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
寞
漢検1級
部首:⼧
13画
“落”で始まる語句
落
落胆
落着
落魄
落葉松
落人
落葉
落籍
落付
落語家
検索の候補
畢竟落寞
“落寞”のふりがなが多い著者
長与善郎
久米正雄
高浜虚子
吉川英治
谷崎潤一郎
永井荷風
高村光雲
森鴎外
萩原朔太郎
田中貢太郎