“らくばく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
落莫68.1%
落寞29.8%
落魄2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はその当座とうざどこへ行っても、当然そこにいるべき母のいない事を見せられると、必ず落莫らくばくたる空虚の感じに圧倒されるのが常であった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
実際の失恋でもない、いはんや得恋でもない、はゞ無恋の心もちが、一番悲惨な心持なんだ。此の落寞らくばくたる心持が、俺にはたまらなかつたんだ。
良友悪友 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
あゝ孤獨こどく落魄らくばくこれが僕の運命うんめいだ。僕見たいなものが家庭を組織そしきしたら何うだらう。つまにはなげきをには悲しみをあたへるばかりだ。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)