“らくはく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
落魄98.5%
落剥1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岸本は七日ばかりもこの旅の人を自分の許に逗留とうりゅうさせて置いた。その七日の後には、この落魄らくはくした太一の父親を救おうと決心した。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
落魄らくはくして、最後に一旗という資本がないので、心まで淋しくなり、蝶吉の母に迫って、その落籍ひかしただけの金員耳を揃えて返せという。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その翌暁よくあさには前夜のそれとは見まごうばかりの落剥らくはくした灰色の姿に変わって、三々五々蕭条しょうじょうとまた丸山へ戻って行くのであった。