“きょうび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
今日日58.8%
嬌媚23.5%
嬌美5.9%
今日5.9%
当今5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日日きょうびはパアマネントオーの一つ位掛けんことには、良家えゝとこの人と交際も出来でけまへんさかいナ。それに、何でんがナ。
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
クリストフから見ると、それはたまらなく退屈なもので、冷淡乾燥で、嬌媚きょうび衒学げんがくを事としてる嫌味いやみなものだった。
この嬌美きょうびにうたれた泰軒、何か珍奇なものを眺めるように、こと改めてしげしげと見つめながら、思うのだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
もとからお艶にぞっこんまいって機会あらばと待ち構えていた彼、羽織衆夢八となってひとしお嬌美きょうびを増したお艶の前に、富五郎はもう有頂天になっているのだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「旦那は奥様にゃ頭が上んなさらねいから、お邸ん中のこたあ何にも御存知ねいが、ちょっとでも奥様の御機嫌をそこねりゃ、今日きょうびたちまちこれでさあ!」
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
小式部さんを括り付けた矢柄が止まっていた位置ばしょと云うのが、恰度あの人が真っ逆か吊りになる——云わば当今きょうびの時間で云う、六時の所だったのだよ。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)