ばい)” の例文
とかくする盃盤はいばんつらねられたれど、満枝も貫一も三ばいを過し得ぬ下戸げこなり。女は清めし猪口ちよくいだして
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
まばらに建ち並んだ長屋の若い者が十二三人、あかりの中に大勢居るうちは、幽霊などは手捕りにして、三ばいにして喰いそうな顔をしておりますが、一人一人の胸の中は
飮ながら何だびく/\するな何故なぜ其樣そんなふるへるぞコレ酒がこぼれるぞ落着おちついつぐがよい汝も酒がすきだ一ぱいあひをせよサア/\其茶碗ちやわんがいゝ夫で二三ばいのむべしと酒をついでやり後で飯もくふがよい今に拙者が手前を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)