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差別
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さべつ
ふりがな文庫
“
差別
(
さべつ
)” の例文
いたずらをして、しかられても、すぐ
悲
(
かな
)
しみを
忘
(
わす
)
れて、なにを
見
(
み
)
ても
楽
(
たの
)
しく、
美
(
うつく
)
しく、だれ
彼
(
かれ
)
の
差別
(
さべつ
)
なくなつかしかったのであった。
子供は悲しみを知らず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それとも私が人間でなくなるのか? ……
何方
(
どっち
)
だか其は分らんが、兎に角互の熱情熱愛に、
人畜
(
にんちく
)
の
差別
(
さべつ
)
を
撥無
(
はつむ
)
して、渾然として一
如
(
にょ
)
となる。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
斧
(
をの
)
も
鑿
(
のみ
)
も
忘
(
わす
)
れたものが、
木曾
(
きそ
)
、
碓氷
(
うすひ
)
、
寐覚
(
ねざめ
)
の
床
(
とこ
)
も、
旅
(
たび
)
だか
家
(
うち
)
だか
差別
(
さべつ
)
は
無
(
な
)
い
気
(
き
)
で、
何
(
なん
)
の
此
(
こ
)
の
山
(
やま
)
や
谷
(
たに
)
を、
神聖
(
しんせい
)
な
技芸
(
ぎげい
)
の
天
(
てん
)
、
芸術
(
げいじゆつ
)
の
地
(
ち
)
と
思
(
おも
)
はう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
して
見
(
み
)
れば、
何
(
なん
)
でも
皆
(
みな
)
空
(
むな
)
しいことだ、ヴィンナの
完全
(
かんぜん
)
な
大学病院
(
だいがくびょういん
)
でも、
我々
(
われわれ
)
のこの
病院
(
びょういん
)
と
少
(
すこ
)
しも
差別
(
さべつ
)
は
無
(
な
)
いのだ。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
思ふ事
貴賤
(
きせん
)
上下の
差別
(
さべつ
)
はなきものにて
俚諺
(
ことわざ
)
にも
燒野
(
やけの
)
の
雉子
(
きゞす
)
夜
(
よる
)
の
鶴
(
つる
)
といひて
鳥類
(
てうるゐ
)
さへ親子の
恩愛
(
おんあい
)
には
變
(
かはり
)
なし
忝
(
かたじけ
)
なくも將軍家には天一坊は
實
(
じつ
)
の御
愛息
(
あいそく
)
と
思召
(
おぼしめさ
)
ばこそ
斯
(
かく
)
御心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
しかもその
当時
(
とうじ
)
の
光景
(
こうけい
)
までがそっくりそのまま
形態
(
かたち
)
を
造
(
つく
)
ってありありと
眼
(
め
)
の
前
(
まえ
)
に
浮
(
うか
)
び
出
(
で
)
てまいります。つまり
私
(
わたくし
)
どもの
境涯
(
きょうがい
)
には
殆
(
ほと
)
んど
過去
(
かこ
)
、
現在
(
げんざい
)
、
未来
(
みらい
)
の
差別
(
さべつ
)
はないのでございまして。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
晝夜
(
ちうや
)
の
差別
(
さべつ
)
なく、
遠近
(
ゑんきん
)
から
參集
(
さんしふ
)
する
愚男愚女
(
ぐなんぐぢよ
)
は、一
里
(
り
)
の
道
(
みち
)
を
引
(
ひ
)
きも
切
(
き
)
らず。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
まずちょっとこんなふうに
差別
(
さべつ
)
されるようだが、近い周囲をあいまいにして
世
(
よ
)
に
処
(
しょ
)
するということが、けっしてほこるべきことではなかろう。
結局
(
けっきょく
)
主人は、花前に
学
(
まな
)
ぶところがおおいなと考えた。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
生活
(
せいかつ
)
に
差別
(
さべつ
)
のあるのは、ひとり、
幾万
(
いくまん
)
の
人間
(
にんげん
)
の
住
(
す
)
んでいる
都会
(
とかい
)
ばかりでありません。
田舎
(
いなか
)
においても
同
(
おな
)
じであります。
愛は不思議なもの
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
而
(
し
)
て
見
(
み
)
れば、
何
(
なん
)
でも
皆
(
みな
)
空
(
むな
)
しい
事
(
こと
)
だ、ヴインナの
完全
(
くわんぜん
)
な
大學病院
(
だいがくびやうゐん
)
でも、
我々
(
われ/\
)
の
此
(
こ
)
の
病院
(
びやうゐん
)
と
少
(
すこ
)
しも
差別
(
さべつ
)
は
無
(
な
)
いのだ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
時々
(
とき/″\
)
黒
(
くろ
)
いものがスツスツと
通
(
とほ
)
るが、
犬
(
いぬ
)
だか
人間
(
にんげん
)
だか
差別
(
さべつ
)
がつかぬ……
客人
(
きやくじん
)
は
変
(
へん
)
に
成
(
な
)
つた、
気
(
き
)
が
違
(
ちが
)
つた、と
云
(
い
)
ふ
声
(
こゑ
)
が
嘲
(
あざ
)
ける
如
(
ごと
)
く、
憐
(
あはれ
)
む
如
(
ごと
)
く、
呟
(
つぶや
)
く
如
(
ごと
)
く、また
咒咀
(
のろ
)
ふ
如
(
ごと
)
く
耳
(
みゝ
)
に
入
(
はい
)
る……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
させ
然
(
さら
)
ばとて西濱の港より
友綱
(
ともつな
)
を
解
(
とき
)
順風
(
じゆんぷう
)
に
眞帆
(
まほ
)
十分に
引上
(
ひきあげ
)
走らせけるにぞ矢を
射
(
い
)
る如く早くも中國四國の
内海
(
ないかい
)
を
打過
(
うちす
)
ぎ晝夜の
差別
(
さべつ
)
なく
走
(
はしり
)
て
晦日
(
みそか
)
の夜の
亥
(
ゐ
)
の
刻
(
こく
)
頃
(
ごろ
)
とは成れり
船頭
(
せんどう
)
杢右衞門は
漸
(
やうや
)
く
日和
(
ひより
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
自分と花前との
差別
(
さべつ
)
はどう考えても、
意識
(
いしき
)
があるのとないのとのほかない。自分に意識がなければ自分はこのままでもすぐ花前になることができるとすれば、花前はけっしてうらやむべきでないのだ。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
子供
(
こども
)
を
好
(
す
)
きな
彼
(
かれ
)
は、そこに
田舎
(
いなか
)
の
子
(
こ
)
と
都会
(
とかい
)
の
子
(
こ
)
と、なんら
純情
(
じゅんじょう
)
において、
差別
(
さべつ
)
のあるのを
見
(
み
)
いださなかったのでした。
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と
恁
(
かう
)
云
(
い
)
ふです。
我々
(
われ/\
)
を
這麼格子
(
こんなかうし
)
の
内
(
うち
)
に
監禁
(
かんきん
)
して
置
(
お
)
いて
苦
(
くる
)
しめて、
而
(
さう
)
して
是
(
これ
)
は
立派
(
りつぱ
)
な
事
(
こと
)
だ、
理窟
(
りくつ
)
の
有
(
あ
)
る
事
(
こと
)
だ、
奈何
(
いかん
)
となれば
此
(
こ
)
の
病室
(
びやうしつ
)
と、
暖
(
あたゝか
)
なる
書齋
(
しよさい
)
との
間
(
あひだ
)
に
何
(
なん
)
の
差別
(
さべつ
)
もない。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
飢餓
(
きが
)
、
戦争
(
せんそう
)
、
奴隷
(
どれい
)
、
差別
(
さべつ
)
、みんな
人間
(
にんげん
)
の
社会
(
しゃかい
)
のことであって、かつて
鳥類
(
ちょうるい
)
や、
動物
(
どうぶつ
)
の
世界
(
せかい
)
にこんなようなあさましい、みにくい
事実
(
じじつ
)
があったであろうか。
太陽と星の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
我々
(
われわれ
)
をこんな
格子
(
こうし
)
の
内
(
うち
)
に
監禁
(
かんきん
)
して
置
(
お
)
いて
苦
(
くる
)
しめて、そうしてこれは
立派
(
りっぱ
)
なことだ、
理窟
(
りくつ
)
のあることだ、いかんとなればこの
病室
(
びょうしつ
)
と、
暖
(
あたたか
)
なる
書斎
(
しょさい
)
との
間
(
あいだ
)
に
何
(
なん
)
の
差別
(
さべつ
)
もない。と、
誠
(
まこと
)
に
都合
(
つごう
)
のいい
哲学
(
てつがく
)
です。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
おじいさんは、いつも、にこにこして、だれ
彼
(
かれ
)
の
差別
(
さべつ
)
なく、
客
(
きゃく
)
をもてなしましたから、だれからも
とうげの茶屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また、
文雄
(
ふみお
)
も
同
(
おな
)
じことで、なにか
珍
(
めずら
)
しいものが
手
(
て
)
に
入
(
はい
)
ると、きっとそれを
良吉
(
りょうきち
)
のところへ
持
(
も
)
ってきて
見
(
み
)
せました。
二人
(
ふたり
)
の
間
(
あいだ
)
では、なんでも
差別
(
さべつ
)
なくして
仲
(
なか
)
よく
遊
(
あそ
)
びました。
星の世界から
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太陽
(
たいよう
)
は、だれに
対
(
たい
)
しても
差別
(
さべつ
)
なく、いつでも、
喜
(
よろこ
)
んで
話
(
はな
)
し
相手
(
あいて
)
になったからであります。ちょうどこのとき、
太陽
(
たいよう
)
は、ちょろちょろと、
白
(
しろ
)
い
煙
(
けむり
)
をあげている
煙突
(
えんとつ
)
に
向
(
む
)
かって
煙突と柳
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ほんとうに、いつ
私
(
わたし
)
たちは、
人間
(
にんげん
)
にたいして、にくまれるようなことをしたか。すべてが
同
(
おな
)
じ
花
(
はな
)
だのに、なぜ
差別
(
さべつ
)
をつけなければならぬのか……。」と、あざみは、
思
(
おも
)
ったが、
口
(
くち
)
には
出
(
だ
)
さずに
なまずとあざみの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“差別”の解説
差別(さべつ、英:discrimination)とは、特定の集団に所属する個人や、性別など特定の属性を有する個人・集団に対して、その所属や属性を理由に異なる扱いをする行為である。国際連合は、「差別には複数の形態が存在するが、その全ては何らかの除外行為や拒否行為である」としている。
代表的な差別として性差別や人種差別などがある。正当な理由(合理性)無き区別、不当な差別は違憲や違法である。
(出典:Wikipedia)
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
別
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“差別”で始まる語句
差別無
差別界
差別観
差別々々
差別差別
差別観念