“しやべつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
差別50.0%
喋舌16.7%
多舌16.7%
饒舌16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのかぞへざりし奇遇とゆめみざりし差別しやべつとは、咄々とつとつ、相携へて二人の身上しんじようせまれるなり。女気をんなぎもろき涙ははや宮の目に湿うるほひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
今しがた鉄瓶にみづして仕舞つたので、煮立にたてるのにひまが入つて、ついおそくなつてみませんと言訳をしながら、洋卓テーブルうへぼんを載せた。二人ふたりばあさんの喋舌しやべつてるあひだ、紫檀のぼんだまつてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それだからあやまつたとふぢやないかサア多舌しやべつるうちに小間物屋こまものやのまへはとほりこして仕舞しまつた。あらマアどうしませうねへさきにもありますから。
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何だよお前今頃に帰つて来て、何を面白さうに独りで饒舌しやべつてるんだ。もうくに最終しまい汽車は通つてしまつたよ。早く這入つておしまひな。馬鹿馬鹿しい、近所合壁へも聞こえるや。
磯馴松 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)