人畜じんちく)” の例文
世界大地震せかいだいぢしん記事きじおいて、人畜じんちくむほどの地割ぢわれの開閉現象かいへいげんしようおこつたのは、著者ちよしや鋭意えいい調しらべた結果けつか以上いじよう三回さんかいのみである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
人畜じんちくを挙げて避難する場合に臨んでも、なお濡るるを恐れておった卑怯者も、一度溝にはまって全身水につかっては戦士がきずついて血を見たにも等しいものか
水害雑録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
ゆきなだれとは、傾斜地けいしやちつもつたゆきが、はるあたゝかくなつたために、下側したがは地面じめん氷結ひようけつした部分ぶぶんきゆうけるのでもつて、きゆうすべちるもので、そのために山麓さんろく人畜じんちく農地のうち道路等どうろなど破損はそんし、土砂どしや
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
はかり罪におこなはんとなしたるでう人畜じんちくとは其方共がことなり然るに奉行所の裁判さいばんを片手打依怙贔屓えこひいきなどと申條不屆者め吟味中憑司は入牢申付る其外双方の者共なほ追々おひ/\吟味に及ぶと云はれし時直樣すぐさま白洲しらす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それがぱく/\ひらいたりぢたりするので、たま/\これにおちいつた人畜じんちくたちまえなくなり、ふたゝびその姿すがたあらはすことは出來できなかつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
とにかく人畜じんちくまれる程度ていどおいて、大地だいち開閉かいへいするといふことは、わがくにおいてはけつしておこない現象げんしようてよい。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)