“ひがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒガン
語句割合
彼岸94.3%
悲願2.3%
彼岸桜1.1%
火燗1.1%
飛雁1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八五郎がやつて來たのは、彼岸ひがん過ぎのある日の夕方、相變らず明神下の路地一パイに張り上げて、走りのニユースを響かせるのでした。
悲願ひがん黄金おうごん
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今朝はうららかに晴れて、この分なら上野の彼岸桜ひがんも、うっかり咲きそうなという、午頃ひるごろから、急に吹出して、随分風立ったのがいまだにまぬ。午後の四時頃。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
中では、それも一興にして、返辞もせず、火燗ひがんを、出したり入れたりしていたが、外の弥太郎は、帰ればこそである。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
表紙は八雲氏が愛用していた蒲団地ふとんじから取ったものだそうで、紺地に白く石燈籠いしどうろうはぎ飛雁ひがんの絵を飛白染かすりぞめで散らした中に、大形の井の字がすりが白くきわ立って織り出されている。